デルタ株は弱毒化している? 医師は「普通の風邪のような症状」…死者、重症者は減少
「英国の状況を見ると、デルタ株はむしろ弱毒化しているのではないかと思う」
と、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授は言う。一つは、
「味覚障害や嗅覚障害という症状が減り、普通の風邪のような症状が増えているといいます」
事実、現地の研究者たちの調査でも、最も多い症状は頭痛で、のどの痛み、鼻水、発熱がそれに続き、咳は5番目。一方、嗅覚障害はトップテンにも入らないという。宮沢氏が続ける。
「英保健省は、デルタ株はアルファ株(英国株)より症状が出やすく、入院リスクも高いといいつつ、“現段階では”という留保をつけている。...