空手「植草歩」が五輪閉会式で寝転んでいた【写真入手】 関係者は「秋篠宮さまの前で…」と唖然

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「和気藹々とした練習」

 動画には、“目を突く”などの暴力行為は一切、収録されていなかった。

 事態を重視した帝京大学は、弁護士や医師などによる内部調査委員会を発足。5月に大学の公式サイトで55ページにわたる報告書が発表された。

 委員会は「竹刀で壁を叩く」など、練習中における一部の行動に問題点は認めた。しかし、香川氏のパワハラについては明確に否定した。

 練習は「和気藹々とした雰囲気」だったと指摘し、「香川師範による暴力的指導は存在しないことを、本委員会の委員全会一致の結論とする」と報告したのだ。

「外国人に比べ、日本人は手足が短い。そのため香川師範は竹刀による練習を編み出しました。しかし問題のない練習法だと委員会で認められたにもかかわらず、植草選手は練習の価値を理解してくれませんでした」(同・関係者)

 報告書には、なぜ植草選手と香川師範の関係が悪化したのか、その理由についても言及している。

「当時、植草選手はYouTubeに開脚ストレッチなどの動画を公開、2人の間に動画の配信を巡って、対立があったことなどを委員会は調査で明らかにしました」(同・関係者)

赤いマニキュア

 渦中の植草選手は5月、空手のプレミアリーグ(PL)リスボン大会に出場するも3回戦で敗退してしまう。「本番の五輪は大丈夫か?」と当時からスポーツメディアで指摘されていた。

「パワハラ問題が勃発してから、周囲の態度は変わりました。“腫れ物に触る”ような態度になったんです。特にコーチ陣は、彼女に何か注意をすればパワハラと誤解されてしまうのではないか、という不安を拭えなかったそうです。そうなると、なかなか厳しい指導はできません。彼女はリーチの長い外国人選手に飛び込めないという弱点を抱えていました。五輪直前に厳しい練習を行って克服する、というアプローチが取れなかったのです」(同・関係者)

 植草選手は8月7日、予選に出場した。結果は2勝2敗の成績で1次リーグ敗退が決まった。

「拳サポーターからのぞいた指の爪に、赤いマニキュアをしていたのが印象的でした。彼女は芸能事務所にも所属しています。メダルを取って国民的な知名度と人気を獲得し、芸能活動も行おうと考えていたのでしょう。ただし今回の敗戦で、その計画は厳しくなったと思います。メダリストですら、時間が経てば国民に忘れ去れるという、厳しい世界ですからね」(同・関係者)

デイリー新潮取材班

2021年8月19日掲載

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