菅首相、「なんでうまくいかないんだ」と不満の日々 ワクチン接種、金メダルラッシュも奏功せず

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不満が不安に変わる時

 デスクが続ける。

「都内では1週間平均の新規感染者数が3000人を超え、陽性率は20%に達する勢いです。菅さんが専門家の分析に基づいて思い描いていたシミュレーションを外れたわけではないものの、その中で最悪のシナリオだということです。重傷者や死者が少ないのが不幸中の幸ではないかと指摘する声はありますが、自宅待機でさえ39度の熱が続くなど、大変な症状に苦しんでいる人はかなりいるのが現実のようです」(同)

 そんなわけで、菅首相のここ最近の口グセが、“なんでうまくいかないんだ”になっているというのだ。

「ワクチン接種がうまく行き、地の利を生かして金メダルラッシュなら支持率アップと見込んでいたようですが、甘かったですね。安倍前首相の時は今井(尚哉)さんや北村(滋)さんなど、軍師と呼べる相手がいて精神安定剤としても機能していたんですが、菅さんにはそれが見当たりません。だから、自分で突っ走るしかなくなるのです」(同)

 実際、菅首相は7月23日、来日した米ファイザーCEOと自ら会談してワクチンの供給交渉を行っている。

「ワクチンの供給前倒しを要請したと報じられましたが、それと同時に、いわゆるブースターと呼ばれる3回目以降の接種が不可避の中で、その安定供給のために頭を下げたようです。うがった見方をすれば総選挙後の政権維持についてかなり積極的だということになるでしょうか」(同)

 そして、このデスクは、差し当たって抱える菅首相の不満が不安に変わる時、政権運営は不安定なものになるだろうと付言するのだった。

デイリー新潮取材班

2021年8月4日掲載

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