米子松蔭、「不戦敗」からの一転出場問題 昨夏の甲子園中止を振り返る

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「何とか出場する道を模索していただけませんか?」

 7月23日、第103回全国高校野球選手権で米子松蔭高校(鳥取県)野球部は準々決勝敗退となった。一時は学校関係者の1名がコロナ感染したという理由で、「不戦敗」とされていたが、世論の後押しを受けて地方予選に臨めることになった。一時期は絶望していた球児たちにとっては喜ばしいことだったが、ここに至るまでの経緯には問題もありそうだ。

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 そもそも米子松蔭が「辞退」したと鳥取県高野連が発表したのは、7月17日のこと。前夜に学校関係者の感染が判明し、翌朝には学校は「辞退」を伝えている。...

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