200m辞退の小池祐貴、リレーに出られない? 多田、山縣、桐生、サニブラウンがメンバー入りか

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「いま“リレー侍”が合宿中ですが、少し可哀そうなことが起きそうなんです」

 とスポーツ紙陸上担当記者が声を潜める。

 周知のように、4×100メートルリレー日本代表は、先のリオ五輪で銀メダルを獲得し、東京五輪でも連続メダル獲得が期待される。

「そのため日本陸連は、メダル獲得がほぼ不可能な個人種目よりもリレーを優先してほしい、ついては“100メートルと200メートル両方の代表権を獲得しても出場は1種目にして”と選手たちに要望していました」

 6月末、五輪代表選考を兼ねた日本選手権が行われ、100メートルは1位の多田修平(25)と3位の山縣亮太(29)、4位の小池祐貴(26)が代表権を獲得。2位デーデー・ブルーノ(21)は参加標準記録未突破のため代表落ちしたが、リレー要員に名を連ねた。200メートルは小池が1位で一旦は代表権を得るも、前述の“要望”に従い200メートルの代表権を返上している。ところが、

「その小池がリレーメンバーに入れない公算が大なんです」

 日本人3人目の100メートル9秒台をマークし、2種目で代表資格を得た小池がリレーを走らないなんてことがあるのか。

 理由は具体的に走順を検証することで浮かび上がる。

「まず1走は、世界レベルのスタートダッシュを誇る多田で確定。各国のエースが集う2走も、現日本記録保持者の山縣で決まり。3走も、カーブを走る技術で図抜けている桐生祥秀(25)が、日本選手権で痛めていた故障が治癒すれば当確です」

 そしてアンカーは、

「唯一9秒台を2度記録したサニブラウン・ハキーム(22)が有力なんです」

 一部報道では、今回の合宿に参加せず、ヨーロッパで単身調整を行うサニブラウンは、リレーメンバーから外れたとされるが、

「バトン練習より、本来の走力を取り戻せ、と土江コーチが送り出したのです」

 ということは、小池は補欠か……と思ったら、

「補欠は、日本選手権で小池を凌ぎ、成長著しいデーデーが入りそう。彼は東海大で、高野進監督からアンダーハンドパスの手ほどきも受けている」

 多士済々は結構だが、小池の胸中を思うと……。

週刊新潮 2021年7月22日号掲載

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