上皇さま、上皇后美智子さまも“ご懸念”で、五輪開会式出席は天皇陛下だけに

国内 社会 2021年7月19日掲載

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皇后さまは欠席される

 6月24日、宮内庁の西村泰彦長官は定例会見で、「天皇陛下は、東京オリンピック・パラリンピックの開催がコロナ感染拡大につながらないか懸念されている」と異例の「拝察発言」をしたことは各方面で大きく報じられた。そこまで陛下が心配され、長官が覚悟を決めたキッカケはその2日前の菅首相の内奏だったのではないかと噂されてきたが、ここにきて、上皇さま、上皇后美智子さまも“ご懸念”されていたことが伝わってきた。

 政治部デスクによると、

「五輪の開会式は天皇陛下だけが出席し、皇后さまは欠席するようです」

 実際、14日付けの読売新聞でこう報じられている。

〈天皇陛下が23日に国立競技場で開かれる東京五輪の開会式にお一人で出席し、開会宣言される方向で調整されていることがわかった。関係者によると、開会式には国際オリンピック委員会(IOC)や各国の元首らが出席。東京五輪の名誉総裁を務める天皇陛下が開会を宣言される。新型コロナウイルスの感染対策のため無観客で、関係者の出席も絞られることなどから、皇后さまの出席は見送られる方向で検討されている。陛下は22~23日には、皇居・宮殿にIOC委員や各国の元首らを招いて面会される予定。皇室の方々による各競技の観戦は、原則無観客となったことを踏まえ、すべて取りやめられるという〉

 再びデスクに聞くと、

「橋本聖子委員長以下、組織委員会は開会式に天皇皇后両陛下のご臨席を望んでいたのですが、叶わずという状況です」

ご一家の懸念

 その具体的な解説の前に、ここに至る経緯をざっと振り返っておこう。

 6月22日、陛下は菅首相から内奏を受けられていた。宮内庁担当記者によると、

「菅さんは、五輪は安全・安心を大前提に、G7首脳からも開催について太鼓判を押されたという点を強調していたようですが、外国から人が入ってきて、人流が増加し、感染が拡大することは目に見えているわけですが、その不安や心配を払拭できず、安全・安心その根拠もはっきり説明できなかったと聞いています」

 そしてその2日後の会見で西村長官は、大要こう述べていた。

〈オリンピックを巡る情勢としまして、天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配しておられます。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察しています〉

〈私の受けとり方ですから。陛下はそうお考えではないかと、私は思っています。ただ陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません。そこは誤解ないようにお願いします〉

 前出・政治部デスクの話。

「警視総監や内閣危機管理監を歴任した西村さんは、官邸の要で同じく警察キャリア出身の杉田官房副長官が宮内庁に送り込んだ人物。生前退位が一方的に公表されるなど一時は冷え切った宮内庁と官邸との関係をうまく調整してきました。当然、今回の拝察発言についても事前に杉田副長官に相談しているわけですが、その際に陛下のみならず、上皇さまご夫妻、そして秋篠宮さまもコロナ禍での五輪開催が感染拡大につながらないか懸念されていることを伝えているようなのです」

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