文在寅は五輪中に訪日熱望、韓国民から“行くとまた問題を起こす。国民として恥ずかしい”の声

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「日本の領土を踏みに行きたい」

 とはいえ、文政権が簡単に諦めるはずがない。大統領府主席秘書官の朴洙賢(パク・スヒョン)氏は韓国のラジオ番組で「日本は五輪開催のホスト国なのだから、“日本政府が韓日首脳会談を開こう”“このようなテーマで行ってみよう”という提案をするのが筋ではなかろうか」と述べたという。大統領の訪日を実現させたいが日本に頭を下げて頼むわけにもいかず……という悩ましさが透けて見える言いぐさだった。

 この朴洙賢氏の発言を受け、韓国メディアも「日本が曖昧な態度を取り続けているので、韓日首脳会談が実現するかどうかはいまだ不透明だ。青瓦台も『日本側が公式に提案してくれば、交渉の上で文大統領の訪日を決定する方針だ』」と伝えている。実際は、「メディアに情報をリークし、観測気球を上げつつ、国民の訪日期待を煽ろうとしているわけです」(前出・韓国メディアの記者)ということなのだろう。

 しかし、その狙いや願いもむなしく、国民の間からは、「文大統領を絶対に日本に送るべきでない。日本に行ったらまた問題を起こす。国民として恥ずかしい」「今の文大統領と菅首相では絶対に韓日関係は改善できない」「文は絶対に行きたがっているよ。政権末期に日本の領土を踏みに行きたいに決まっている(笑)」など、文大統領の訪日には否定的な意見が目に付く。

 もちろん、反日感情剥き出しの韓国民も少なからず存在するが、日韓関係を改善したいと思っている韓国民は多く、そしてそれは次期政権に託したいと考えているようだ。

 世論が示すように、文大統領はオリンピック・パラリンピックで多忙の日本政府の手を煩わせるのではなく、自国で開会式を見守るのが最善ということになるだろうか。

羽田真代(はだ・まよ)
同志社大学卒業後、日本企業にて4年間勤務。2014年に単身韓国・ソウルに渡り、日本と韓国の情勢について研究。韓国企業で勤務する傍ら、執筆活動を行っている。

デイリー新潮取材班編集

2021年7月14日掲載

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