カトパン夫のスーパー、過去に「ブラック企業大賞候補」に 元従業員の兄が実態を告発

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 お相手は、右肩上がりの注目スーパーの社長。玉の輿婚と言われた所以である。しかし、そんな夫の会社にも、思わぬ“悪評”があることをカトパンはご存じか。「ブラック企業」と指弾された過去もあるという。

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 結婚から20日ほど。

 当初、加藤綾子アナ(36)サイドが「一般男性」と発表したお相手は、すぐにスーパーチェーン「ロピア」の高木勇輔社長(39)と特定された。

「どこが一般男性だ、という感じですよね」

 と笑うのは、さるジャーナリストである。

「今最も注目されているスーパーです。発祥の神奈川を中心に首都圏で約60店舗を構え、年商はグループ全体で2千億円を超える。昨秋には関西にも進出し、地元スーパーを戦々恐々とさせていますよ」

 特徴は、

「いわゆる『激安スーパー』。“常に安売り”がモットーで特売せず、折込チラシも入れない。手数料を嫌って現金決済しか扱いません。社長の父である先代がスーパーを興す前に肉屋を経営していたこともあり、売り上げの3割は精肉で食品以外は扱いません。現社長に代替りした8年前以降、業績は急上昇し、売り上げは4倍に。本人は慶応ボーイで、三菱食品で修業後、家業を継いだ“やり手”ですね」

 まさに順風満帆だが、新興企業にありがちな問題も。

 2018年、当時の男性従業員が誤って商品を持ち帰ったことがトラブルに発展。同社はこの従業員を「窃盗犯」と決めつけて懲戒解雇した。しかし従業員が処分の無効を訴えた訴訟では、同社が敗訴。この従業員が「名ばかり管理職」だった事実が判明した。解雇時に全店舗に従業員の実名を張り出したこともあり、19年の「ブラック企業大賞」にノミネートされてしまったのだ。

雇用契約書なし

「私の弟も同じような経験をしましたよ」

 と言うのは、同社で3年前、アルバイトをしていた男性の兄である。

 男性は18年、ロピアの多摩地区の店舗に勤務し始めたと言うが、

「雇用契約書もなく、条件を満たしているのに雇用保険にも入れなかった。いやがらせを受けることもあり、私が交渉した結果、店は非を認め、謝罪をしました」(同)

 その謝罪文にはこうある。

〈弊社は急激に業績が伸びている事業とはいえ、そのスピードに組織や労務対応に(ママ)リスク管理体制が遅れております。今後このようなことのないよう、向上心を持って取り組んでいく所存でございます〉

 男性の兄が続ける。

「でも、その1カ月後、結局、弟は解雇されてしまったんです。本人のショックは大きかったですね。加藤さんには申し訳ありませんが、結婚報道が出る度、不快な気分になってしまいます」

 先のジャーナリストによれば、

「ロピアは各店舗に裁量を持たせ、競わせることで成長してきたため、現場も無理をしがち。また、安売りのためには当然、人件費を抑えますから、ブラックな環境になる素地はある」

 そして、

「我々の業界では2代目社長は取材を受けないことで有名ですが、こうしたことを追及されたくないという思いもあるのでは」

 当のロピアに現在の労務環境を尋ねてみると、弁護士が応じ、「適切に対応しています」。今は会長を務める社長の父にも聞くと一言、

「息子がちゃんとやっているよ」

週刊新潮 2021年7月1日号掲載

ワイド特集「熊出没中!」より

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