佐藤二朗が「演技派俳優」の表現に激怒 「美人」「イケメン」「カリスマ」はどうなのか

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ドラマは評判

 その佐藤二朗だが、今は絶好調と言っていい。自身が原作・脚本・監督を務めた映画「はるヲうるひと」(AMGエンタテインメント)が公開されている。

 また岡田准一(40)の主演映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(江口カン監督[53]:松竹)にも出演しており、こちらも現在公開中だ。

 テレビドラマ「ひきこもり先生」(NHK総合・土・21:00)では、過去に引きこもりの経験を持つ焼鳥屋の店主を演じている。縁があって公立中学校の不登校クラスに非常勤講師として担当することになるというストーリーで、佐藤の演技は評判になっている。

 まさに乗りに乗っているわけで、冒頭でご紹介したツイートでも、ちゃっかり宣伝している。

「佐藤さんのような売れっ子俳優が『演技派俳優』という呼称に異を唱えたとなると、今後はテロップなどで使いにくいと思うスタッフもいると思います。何しろ今やお笑い芸人が編集に文句を言う時代です。テレビ局と出演者の力関係が逆転した時代ということを象徴した出来事だと思います」(同・スタッフ)

「美人」と「イケメン」は?

 Twitter上では、佐藤の見解に賛同する意見が目立つ。視聴者も「演技派俳優」には違和感を覚えていたようだ。

「テレビでは多用しますが、視聴者からは賛否両論がある言葉は他にもあります。代表例は『美人』、『イケメン』、『カリスマ』でしょう。『全然美人じゃない』、『誰でもイケメンって言えばいいってもんじゃない』、『カリスマが多すぎる』と視聴者から怒られることは珍しくありません。制作の現場では使いづらさを感じることもありますし、『カリスマ』はもはや死語な感じが出てきて使用頻度は下がっていると思います」(同・スタッフ)

 だが、「美人」と「イケメン」は、テレビから完全になくなることはないという。

「視聴者の興味を惹くワードだと信じて疑わないスタッフも、まだまだいます。『演技派俳優』はテレビの画面から消えるかもしれませんが、『美人』と『イケメン』はワイドショーやバラエティ番組などのテロップに使われ続けると思います」(同・スタッフ)

デイリー新潮取材班

2021年6月27日掲載

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