佐藤二朗が「演技派俳優」の表現に激怒 「美人」「イケメン」「カリスマ」はどうなのか

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「バカにした表現」

 俳優の佐藤二朗(52)が怒っている。「演技派俳優」という表現に異議を唱えたツイートが話題なのだ。まずは6月17日にツイートした全文をご紹介しよう。

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《以前、テレビである俳優さんを紹介するのに「演技派俳優」とのテロップ。正直ここまできたかと思った。演技のプロが俳優なんだよ。はるうる、ひきこもり先生、ファブル2、6月の作品、どうか全部観てください。「演技派俳優」という表現が、いかに俳優をバカにした表現が痛切に分かるはずです》

 民放キー局で番組制作に携わるスタッフは「とうとう俳優さんからもクレームが来たか、というのが率直な感想です」と漏らす。

「『演技派俳優』は『プロの役者さんの中でも特に演技が上手い俳優』という意味です。もちろんテレビ局は褒め言葉で使っています。『実力派俳優』も似た表現ですが、こちらは少し無理矢理なところがあります。特徴のない役者さんを『実力派』と呼んでごまかしたりするなど、実は敬意が欠けている場合も少なくありません」

 このスタッフ氏によると、「実力派俳優」にはお笑いタレントの有吉弘行(47)が疑問を呈したことがあったという。

「有吉さんが『実力派ってどういう意味よ』と番組でツッコみを入れていた記憶があります。『褒めるところがないから実力派って呼ぶ』、『実力派って呼ばれ出したら気をつけろ』など、さすがの鋭い指摘でした」

初出は84年?

 G-Searchデータベースサービスで過去の新聞記事を検索してみると、「演技派俳優」の初出は1984年10月18日のようだ。朝日新聞の夕刊に連載されていた「新人国記’84」という記事である。

 この連載は芸能人などの著名人を、都道府県別に紹介したもの。この日の夕刊に掲載されていたのは茨城県の第8回目だった。

 下妻市出身で、「渡辺篤史の建もの探訪」(テレビ朝日系列・土・4:30)で知られる渡辺篤史(73)を《個性的な演技派俳優》と紹介した。

 俳優を形容する言葉は、まだまだたくさんある。「個性派俳優」、「若手俳優」、「大物俳優」、「名脇役・名バイブレイヤー」、「カメレオン俳優」、「怪優」……。

「佐藤さんの主張は一理あります。とはいえ、こちらとしては褒め言葉で使っているので、大目に見てほしいんですけどねえ……。ツイートも、もう少し笑いの要素を入れてくださると助かったのに、とも思います」(同・スタッフ)

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