林眞須美死刑囚、長女の夫も自殺未遂していた 子ども2人は異父姉妹、虐待の実態は?

国内 社会

  • ブックマーク

 血縁、地縁、生育環境。人間、自身を縛る軛(くびき)から逃れようと必死に足掻(あが)く。それでもハタと気付く局面が訪れたりする。結局、自分は「逃れられない運命」という檻(おり)の中をグルグル回っているだけなのではないかと。ふと、こんな言葉が頭を過(よ)ぎる。不幸の連鎖――。

***

「その男にいっぺん会って、話が聞いてみたい。警察が何も処分をせんのやったら、ホンマ、その男をボコボコにしてやる!」

 普段は車椅子で移動するその老人は、憤懣やるかたない様子でこうまくし立てた。「その男」、つまり自分の娘の夫をボコボコにしてやると。その老人自身が、極めて凄惨な事件の「関係者」なのだが……。

〈関空橋から転落? 女性と幼児が死亡 和歌山の母娘か〉(6月10日付読売新聞)

 新聞で短くこう報じられた母娘死亡事故。だが、紙面の裏には「不思議な因果」が隠されていた。

「亡くなった母娘は、和歌山カレー事件の林眞須美の長女と孫だと言われています」

 こう説明するのは、和歌山で取材する大手メディアの記者だ。

次ページ:林眞須美の娘と孫2人だけでなく…

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。