「熊田曜子」事件で頭によぎる 銀座ホステスが「壮絶DV過去」の実態を告白

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六本木でバーをやっている男

 タレント・熊田曜子(39)と医療系ベンチャー経営の夫(38)がDV騒動の渦中にある。さまざまな状況証拠から妻の不倫を確信したと言う夫と、不倫は誤解であり、自分はDV被害者なのだと訴える妻。真実は1つで、それは当事者にしかわからない。この件が報じられる中で、過去に受けたDVのあとが、かさぶたをはがされるように痛む人も少なくないようだ。今回、そのうちの1人である銀座ホステス(35)が、交際する男性から受けていた壮絶なDVについて語ってくれた。

「本当はDVを受けているのにそれに気づいていない人もかなり多いと思います。その人たちが気付くきっかけになればと思ってお話しすることにしました」

 と、女性は話す。その後にDV加害者となる男(A氏)と知り合ったのは8年ほど前。彼女は当時27歳だった。

「Aさんはそのころ40歳手前で見た目は悪くなく、バツもついていない人でした。私のお客さんが連れてきた人で、六本木でバーをやっていると言っていました。早々に口説かれ始めましたが、それをいなしてはまた口説かれ……が2年くらい続きました」

 彼女自身、今思えば変だったというのだが、例えばA氏から「今何してるの?」とメールが来て、「◎◎でお茶してる」と返事をすると、「今から行くからね」と返事が来る。「その後に用事がある」と言っても聞き入れず、本当にそこへ現れるのだという。

「当時、私には4年くらい付き合っている男性がいましたがそれは不倫で、会いたいときに会えない、会えないのが1か月とか平気で続くみたいな関係で、その彼と別れた後にやはりぽっかりと心に隙間ができて、それをAさんに埋められてしまった感じがします」

ゲーム会社に連絡を入れろ

 出会ってから2年後に始まった交際。

「独身だから会おうと思えば毎日会えるし、相手の家にも気兼ねなく行ける。彼の職場(バー)にも顔を出してそこで友達を紹介してもらえるし、とにかく隠し事がないのが健全だと思って、それはそれで幸せでした。Aさんはとても優しかったし、“早く結婚したい、いつ親と会ってくれる?”と常に言われていました」

 思えば当初から束縛は強かったようだが、幸せを噛み締めるあまり、そのことに気づかないまま2カ月ほどが経過したある夜のこと。

「お互いの仕事が終わってから、居酒屋で待ち合わせて食事をとっていました。そこで私の携帯に後輩から相談の電話が入って、10分くらい対応している間に、Aさんは会計をして店を出て行ってしまったんです。確かに私も失礼なことをしたと思いましたが、とにかく怒っていてそれが収まらない感じでした」

 そしてその後すぐ、事件は起こった。

「Aさんに仕事帰りに呼び出されて家に行きました。夜を明かし昼頃になって、彼はゲームをやっていたんですが、急に“バグが見つかった。オレはいま手が離せないからゲーム会社に連絡を入れろ”と言われました。私は意味がわからず、そして本当にクレームが必要なのかを問いただしたところ、いきなり物を投げつけてきて殴る蹴るの暴行が始まりました。顔も頭も関係なく、“口答えすんな!”といった文句も一緒に」

 まさに豹変だった。暴行はエスカレートする。

「ガラケーは取り上げられ、ハンガーにかけていた着物もビリビリに破り始めて、さすがにこれはマズいと思って着の身着のまま、裸足で家を飛び出してとなりの家具屋さんに逃げ込み、110番をしてもらいました。パトカーが来て、私と彼は別々の車で警視庁の赤坂署に向かうことになりました」

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