事件現場清掃人は見た ゴミの山の上で亡くなっていた「50代女性」と息子の異様な関係

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“怨念”

 どんな言葉が書かれてあったのか。

「特定の誰かを恨むというのではなく、世の中全てに対する呪いです。この星は呪われている。だから人間は堕落してしまうんだ、というような内容の文章でした。思いついたことを、支離滅裂に書き綴っているのですが、まさに“怨念”というのはこういうことを言うのでしょう」

 ゴミの中にも、呪いの言葉を書いた紙が大量にあったという。

「母親は、昔学校の教師をしていました。ところが精神を患い、仕事を辞めたといいます。どんな症状だったのかはわかりませんが、晩年はかなり症状が悪化していたようです。お気の毒な話です」

 ゴミ屋敷となっていたのは、母親の部屋だけだった。

「男性の部屋も見ましたが、きれいに整頓されていました。キッチンやトイレも、清潔でした。大量のゴミを処分した後、母親の部屋はリフォームすることになりました。母親を亡くした男性は、どんな気持ちだったのでしょうか。もしかしたら、ほっとしていたかもしれません」

デイリー新潮取材班

2021年6月1日掲載

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