小泉元首相が広告塔「太陽光会社社長」が詐欺で逮捕 カジノ豪遊の実態を元社員が証言

国内 社会 2021年05月27日

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週末は入り浸り

 東京地検特捜部は27日、すでに家宅捜索を進めていた太陽光発電関連会社「テクノシステム」の社長、生田尚之容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。再生可能エネルギー事業に用いる名目で、金融機関から融資金をだまし取った疑いが持たれている。

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 生田容疑者は、借りた融資金を借金の返済に充てた他、カジノで散財していたとみられている。

「週刊新潮」(2021年2月25日号)で詳しく報じたように、生田容疑者のことはクリーンエネルギー業界の若き旗手として小泉純一郎元総理も高く評価していた。実際、小泉氏は日経新聞の対談広告に生田容疑者とともに登場するなど、同社の広告塔になっていた。

 渦中の生田容疑者のカジノ豪遊について、テクノ社の元社員はこう証言する。

「生田社長は大のカジノ好きで知られていました。特に頻繁に利用していたのはラスベガス・サンズグループのカジノ。ラスベガスなら『ザ・ベネチアン』『ザ・パラッツォ・アット・ザ・ベネチアン』、シンガポールなら『マリーナベイ・サンズ』、マカオなら『ザ・ベネチアン・マカオ』といった具合で、韓国やシンガポールといった日本から近いカジノには2週に1度くらいのペースで足を運んでいた。2019年頃には、週末になるとカジノに入り浸る生活でした。会社の資金繰りがショートしかけていた昨年前半まで、カジノに出入りしていましたよ」

 テクノ社は、SBIホールディングスの子会社であるSBIソーシャルレンディング(SBISL)から、計380億円もの巨額の資金を得ていた。しかし、「週刊新潮」で詳しく報じたように、資金の大半は太陽光発電をはじめとする正規の目的には使われず、複数のトンネル会社を通じて、テクノ社の借入金の返済に充てられた可能性が濃厚だ。

負ける額も億単位

 金融機関やSBISLからの融資によって借金を返済する「自転車操業」に陥っていたテクノ社は、6月上旬にも民事再生法の適用申請を行う方針を発表。負債総額は150億円にのぼる模様だ。さらに、テクノ社への融資を巡って金融庁から業務停止命令が出されると報じられたSBISLは、自主的に廃業する方針を固めた。

 金融業界を巻き込む巨額の詐欺スキャンダル。その裏で疑惑の生田容疑者は、もはや「中毒」と呼ぶのがふさわしいほどカジノに耽溺していた。先の元社員が続ける。

「カジノではVIPルームに陣取って遊んでいて、1回につき最低でも3000万~5000万円ほどは使っていました。太陽光事業でメディアの注目を浴び、160億円を売り上げていたとされる2019年頃には、1回にベットする金額が数千万円にのぼっていた。ただ、カジノで勝ち続けられるわけもなく、負ける額も億単位にのぼっていました」

 生田容疑者は負けが込むと、テクノ社の社員に会社の資金を現金化するよう指示していたという。

「関係者らが現地まで呼び出され、現金を直接、億単位の札束で運んでいたそうです。分かっているだけでも2018年に3億円以上、2019年前半には2億5000万円以上もの金が、生田社長のカジノ資金として運ばれました。そのなかには、金融機関から融資金詐欺で集めた金や、SBISLから調達した資金も含まれていたはずですが、生田社長はそんなこと全くお構いなしですよ。何しろ彼の口癖は“おカネに色はない”ですからね……」

 太陽光発電事業で注目を浴びた生田容疑者。「陽はまた昇る」とはいかなそうである。