田淵、岡田、高山……阪神「大卒ドラ1」で考える「佐藤輝明」が今年目指すべき数字

スポーツ 野球 2021年4月28日掲載

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 阪神タイガースのゴールデンルーキー・佐藤輝明の奮闘が続いている。4月27日現在で全試合に出場、打率は2割5分ながら18打点、7本塁打をマークしている。この7本というのは、ドラフト制後の新人で4月までの最多本塁打(2003年の横浜ベイスターズ・村田修一が記録)に並ぶ状況なのだ。

 だが、忘れてはいけないのが、佐藤は即戦力であること以上に将来性やスケールの大きさを評価されていた点である。1年目から過度な期待は禁物だろう。

 そこで考えてみたいのが、佐藤の1年目の適正な打撃成績だ。阪神に大卒ドラ1で入団し、レギュラーとして活躍した7人の虎戦士たちのプロ1年目の成績を検証。最後に全数字を平均化して、佐藤が今年目指すべき成績をはじき出してみたいと思う。

 まずは3人の新人王受賞者からみていこう。1人目は1968年ドラフト1位入団の田淵幸一である。法政大時代は強肩強打の捕手として東京六大学野球で活躍し、当時のリーグ新記録となる通算22本塁打をマークした。華々しい実績をひっさげプロ入りすると、1年目からレギュラー捕手の座をつかみ、117試合に出場。359打数81安打で打率2割2分6厘、56打点ながら、22本塁打を放ち、新人王に輝いている。捕手の新人王獲得は日本プロ野球史上初の快挙でもあった。

 2人目は79年ドラ1の岡田彰布だ。早稲田大に入学すると、2年時秋から5季連続で三塁手のベストナインに選出。3年時には春の東京大学戦で史上2人目のサイクル安打を達成し、秋には三冠王も獲得している。

 特にリーグ戦通算成績の打率3割7分9厘と81打点は現在でも東京六大学野球のリーグ記録として燦然と輝いているのだ。まさに即戦力野手といった実績であったが、プロ1年目の阪神の内野手陣は盤石の布陣を誇り、新人の岡田はつけ入るスキがなかった。それでも開幕直後の4月下旬に主力の掛布雅之が負傷離脱したことにより、ようやく三塁手として起用されることに。さらに掛布が復帰した5月中旬以降は二塁手に回り、打順も前半の8番から始まり、終盤戦では5番にまで上がった。

 結局、108試合に出場し、376打数109安打で打率2割9分、18本塁打、54打点をマークし、新人王に輝いている。掛布復帰後の二塁手起用が見事、新人王につながる形となったといえよう。

 3人目は15年のドラ1・高山俊だ。12年春に明治大に入学すると1年春から3番・外野のレギュラーの座を確保するなど早くから頭角を現した。4年間でベストナインを6回受賞しているが、際立つのが4年間で積み上げたヒット数だ。計131安打は東京六大学野球における通算最多安打記録となっているのである。

 そのため、入団時から大きく期待されていたが、オープン戦で結果を残すと、いきなり開幕戦で1番・レフトで起用される。しかも球団史上初となる新人選手による開幕戦でのプロ初打席初安打をマーク。これ以降、打ちまくり、プロ1年目で放ったヒットは球団新人記録を更新する136本、猛打賞も新人選手としては日本プロ野球史上2位となる通算13回を記録した。

 プロ1年目は134試合に出場し、494打数136安打で打率2割7分5厘、8本塁打、65打点をマークし、セ・リーグの新人王に選ばれる大活躍ぶり。しかし、2年目から徐々に成績を落としている点が気になるところだろう。

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