阪神「佐藤輝明」と同学年、2016年“ドラフト高卒入団組”の現在地、No.1は山本由伸

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パ・リーグは…

 パ・リーグに目を向けると、千葉ロッテのドラ6右腕・種市篤暉とオリックスの育成ドラ2・榊原翼が1軍の投手として結果を残している。

 種市は過去3シーズンで40試合に登板し、31試合に先発。通算で11勝8敗2ホールド、防御率3.84という数字だが、特に19年シーズンは当時、日本人投手最多タイとなる23イニング連続奪三振をマーク。結果的にリーグ4位となる135奪三振を記録した。ところが好事魔多し。20年はシーズン途中で右ヒジのケガでトミー・ジョン手術を受けるという不運に見舞われてしまった。今季終盤での復帰を目指している状況だ。

 榊原は18年シーズン開幕前に支配下選手登録されると、翌19年には開幕1軍ローテーション入りを果たした。シーズン中盤に右肩の故障で離脱してしまったものの、計13試合に登板し、3勝4敗、防御率2.72をマークしている。打線の援護がなかったため、勝ち星には恵まれなかったのが惜しまれた。3シーズンで計27試合に登板し、4勝8敗、防御率3.58という成績を残している。

 さて、最後にこの世代で最も活躍している投手の名を挙げておこう。オリックスのドラ4右腕・山本由伸だ。プロ4年間で21勝13敗、防御率2.42をマーク。特に19年は驚異の防御率1・95で最優秀防御率のタイトルを獲得し、11月に行われたプレミア12では日本代表にも選出された。間違いなくこの世代のトップランナーは山本に他ならないのである。

 98年生まれは今のところ“山本由伸世代”といえる。だが、佐藤の活躍次第では“山本・佐藤世代”と呼ばれる日が来るかもしれない。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年4月2日掲載

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