日本と「通貨スワップ」を再開したいけどできない韓国、ウォン安・国債増発で通貨危機の悪夢

国際 韓国・北朝鮮 2021年3月27日掲載

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「本心では日本に助けてもらいたい」

 この日韓通貨スワップ協定に関しては、李明博の後継である朴槿恵政権下で議論再開の合意にまでこぎつけていたが、結局延長には至らなかった。

 当時から財務相兼金融担当相だった麻生太郎氏は交渉の中で、日本側から「大丈夫か」と確認を取った際、韓国側から「日本が借りてくださいと言うなら、借りることもやぶさかではない」との回答があり、交渉から手を引いたことを後に明かしている。

 文在寅大統領は、就任当初から反日運動を強行したため、日本に対し日韓通貨スワップ協定の再開を打診できないでいる。

 しかし、一部政治家やメディアの間では、日本とのスワップ再開を求める声が上がってきたのは言うまでもない。

 そもそも、日本にとって韓国との間で取り交わす日韓通貨スワップ協定は何のメリットもない。

 日本の外貨準備高は1兆3222億ドルと、中国の3兆2223億ドルに次いで世界2位なのである。

 日本は韓国と協定を締結しなければいけないほど外貨に困っていない。ちなみに、韓国は4087億ドルの10位だ。

 韓国の政府関係者がこう嘆く。

「韓国は2011年の秋に泣きついて韓国経済を日本に救ってもらった時のように、今回も本心では日本に助けてもらいたい。しかし、文在寅大統領による反日運動のために、日本に泣きつくことも頼み込むこともできないのです」

 そして、頭を下げたら下げたで、国内の大統領を支援してきた勢力がソッポを向くのも目に見えている。身から出た錆とはこのことを言うのだろうか。

羽田真代(はだ・まよ)
同志社大学卒業後、日本企業にて4年間勤務。2014年に単身韓国・ソウルに渡り、日本と韓国の情勢について研究。韓国企業で勤務する傍ら、執筆活動を行っている。

デイリー新潮取材班編集

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