ナレーター戦国時代 夕方ニュース番組に登場した「大物俳優」に関係者は仰天

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芸人の弱点

 声の仕事を得意にしている芸人と言えば、ナイツの塙宣之(42)、土屋伸之(42)、バカリズム(45)、柳原可奈子(35)──という感じだろうか。

「お笑い芸人ではありませんが、増田明美さん(57)のユーモラスな声も人気です。また厳密にはナレーターではなく“声だけの出演者”なのですが、魅力的な声が視聴者に喜ばれている芸人さんもいます。

 具体的には『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合・金・19:57)の木村祐一さん(58)や、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(同・土・20:15)の千鳥・ノブさん(41)といった方々です」(同)

 だが芸人には“弱点”がある。番組を選ぶのだ。

「お笑い芸人さんは楽しい番組なら問題ありませんが、シリアスな番組だとミスマッチを起こすことがあります。どんな番組でも何でも来いというオールラウンダーではないのです」(同)

“本業”を圧迫!?

 一方の俳優なら、コミカルな語りかけでも、重々しい口調でも、何でもOKだ。どんな有名俳優がテレビ番組のナレーションを担当しているのか、表でまとめてみた。

 改めて表を見てみると、有名俳優の起用が、番組ナレーションの“独自性”に寄与していることに気づく。

「もし田口トモロヲさんが『サラメシ』のナレーションを担当していたなら、『プロジェクトX』と区別が付かなくなってしまいます。

 一方の中井貴一さん(59)は、あまり知られてはいませんが、実のところナレーターとしての経験も豊富です。多くのドキュメンタリー番組に出演実績があります。

 にもかかわらず、中井さんの声を聞くと、反射的に『サラメシ』を思い出す人は多いと思います。売れっ子ナレーターを起用せず、“番組独自の声”にこだわったスタッフにとっては『してやったり』でしょう」(同)

 こうした流れの中に、中村雅俊のナレーション起用もあるというわけだ。

「近年の流行は、ナレーションを得意とする声優さんやフリーアナウンサーといった方々には脅威だと思います。テレビの仕事は確実に減少しているはずで、今後は大変なのではないでしょうか」(同)

デイリー新潮取材班

2021年2月25日掲載

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