宮野真守、花澤香菜……気がつけば“人気声優”がテレビドラマに続々出演するワケ

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地方ドラマで活躍

 花澤香菜の場合は代表作を挙げるより、「鬼滅の刃」(TOKYO MX・19年4~9月など)の甘露寺蜜璃役が現在進行形で話題になっている。

 声優としてはトップクラスの人気を誇り、歌手としての活動もある。テレビドラマに出演する時間を捻出するのは大変だろう。

 とはいえ、もともとは子役として、ドラマにも出演した実績もある。調べてみると、意外なドラマとの縁があった。

 それが2012年から名古屋テレビ放送(メ~テレ)が放送している「名古屋行き最終列車」シリーズだ。

 1年に1回のシリーズ放送で、1話完結のスタイルを採っている。面白いのは、今年放送されたストーリーの1年後が、翌年の放送で描かれるという凝った構成なのだ。

 全国的な知名度は低いかもしれないが、ファンは多い。14年と15年には日本民間放送連盟賞でテレビドラマ部門の優秀賞を2年連続で受賞した。地元視聴者に愛されるだけでなく、クオリティも評価されている。

 花澤は18年に初出演し、昨年まで3作に出演を重ねた。今年も彼女の主演エピソードは2月20日に放送された。

今後も増加

 最後の4人目となる花江夏樹も「鬼滅の刃」に出演しており、竈門炭治郎役を演じた。そして彼の場合は出演したテレビドラマも話題作だ。

 現在、放映中の「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS系列・火曜・22:00)のゲストスターに抜擢された。俳優としての本格初挑戦ということもあり、芸能メディアが記事にしたほどだ。

 花江は第2話で漫画家役を演じ、第3話でも回想シーンで出演した。ネット上で検索すると反響の大きさが垣間見え、番組側としては「してやったり」の展開になったようだ。

 民放キー局のドラマスタッフは、「今後も声優さんが地上波のテレビドラマに“進出”する機会は増していくのではないでしょうか」と予想する。

「そもそもテレビドラマのキャスティングは、役者さんだけを揃えるのではなく、別ジャンルの人気者に出演を依頼するのが基本です。

 うまくいくと、ドラマが活性化するんです。プロ顔負けの演技なら話題になりますし、演技はイマイチでも独特の存在感を発揮してくれることもあります」

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