冬ドラマ1番人気は「天国と地獄」 実はすでにNHKで実験済み?脚本家の強かさ

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 刑事・綾瀬はるか(35)と連続殺人鬼・高橋一生(40)が入れ替わる……日曜劇場「天国と地獄~サイコな2人~」(TBS)が高視聴率をキープしている。刑事と殺人事件の容疑者が入れ替わり、どう展開するのかというサスペンスに加えて、コメディ要素も散りばめられている。脚本は綾瀬作品が多いことでも知られる森下佳子。ドラマ成功のため弄した策とは……。

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「天国と地獄」は、1月17日の初回視聴率は16・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)とロケットスタートに成功した。以後、14・7%、14・1%、13・4%と下がり傾向ではあるものの、今クールのドラマでは断トツという。民放プロデューサーが言う。

「朝ドラや『相棒』(テレビ朝日)は別として、やはり綾瀬と森下さんのタッグは強い。これまでもテレビ版『世界の中心で、愛をさけぶ』(04年)に始まり、『白夜行』(06年)、『Jin―仁―』(09・11年)、『MR.BRAIN』(09年、第2話まで脚本協力)、『わたしを離さないで』(16年)、そして『義母と娘のブルース』(18年)と、いずれもTBSでヒット作を作ってきました。『天国と地獄』は日曜劇場枠ですが、この枠で綾瀬が主役を張るのは初めて。森下さんも気合いが入ったのではないでしょうか。綾瀬と高橋の2人芝居に徹底し、特に綾瀬を輝かせることに重きを置いているように思います」

ヤッたんだね

 刑事と殺人の容疑者が入れ替わることで、事件がどう展開するのかというサスペンスに留まらず、女と男が入れ替わることで起こるべくして起こるコメディ要素も散りばめられている。

「中身は高橋になった綾瀬が、車の後部座席で堂々と着替えて見せたりするのにもドキッとさせられます。逆に入浴時に男性自身を見て驚愕したり、立ち小便をするのが面倒だとこぼしたり……演じているのは高橋なのですが、なんだか隠微な気にさせられるんですよ。内面は綾瀬と思わせる彼の演技も大したものです」

 第5話では、男・綾瀬に、「ヤッたんだね、日高(高橋)と!」なんて台詞まで言わせている。おかげで世帯視聴率のみならず、個人視聴率も高いという。

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