「大統領も返品可能?」「二枚舌でだます」「もう何もしないで」 反日を貫けない文在寅に失望する国民

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修復困難なレベル

 今回の記者会見は、文大統領の失策という一言につきる。

 韓国内の日韓関係専門家は、「外交解決策」を積極的に行わなかった文大統領が、日本に融和をよびかけたところで、悪化した日韓関係を覆すには力不足であり、「手遅れ」「後手後手に回っている」と評価する。

 元国立外交院長の尹徳敏(ユン・ドクミン)氏も同様に、「4年前にこのような立場だったら10の努力で解決できたが、今は100の努力でも解決が難しい」と語り、小手先の“演技”が日本には通じないことを仄めかしている。

 保守派層は、文大統領が今更何を言ったところで、行動が伴わない限り何も進展しないと見限っている。

 22日、日本に赴任した姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使は、日韓両国が元慰安婦のための基金を一緒に造成する案や第3国に仲裁を任せる案などに言及したが、日韓合意に基づいて設立された「和解・癒やし財団」は文大統領が解散させた。

 新しい基金の設立は判決内容と一致せず、日本政府が合意する可能性はないだろう。

 文大統領の反日強硬路線が掘ってきた溝は、既に修復困難なレベルになっていることは間違いない。

北条時子
1976年生まれのライター。韓国人の夫と共に渡韓し、ソウル在住。

週刊新潮WEB取材班編集

2021年1月29日掲載

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