【2020年に旅立った著名人】ノーベル物理学賞「小柴昌俊」さん 人を巻き込む力と、”特別扱い”を嫌った実直な人柄
2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さん。1987年、超新星爆発で放出された素粒子のニュートリノを世界で初めて観測、ニュートリノ天文学という新分野を切り開いた功績が認められた。(「週刊新潮」2020年11月26日号掲載の内容です)
科学技術ジャーナリストの中野不二男さんは言う。
「ノーベル賞の決定直後にNHKのインタビューを受けた際、“生活にどう役立つのでしょうか”と質問されて、小柴先生は、“何にも”と答えて相手を絶句させていました。...