【ノーベル賞】宇宙創成の秘密に手を掛けた京大不合格「梶田隆章」教授のニュートリノ

社会週刊新潮 2015年10月22日号掲載

 宇宙がいかに創られたか。その謎に挑み、ノーベル物理学賞を受賞したのが、東大宇宙線研究所所長の梶田隆章教授(56)である。先輩研究者から脈々と受け継がれたニュートリノ研究によって、やがて世界を透視できるようになるのだ。

 ***

 稲刈りが終わった田の脇をクルマがすれ違えないほどの舗装路が延びる。

 この道や行く人なしに秋の暮――こう芭蕉が詠んだような寂(せき)とした雰囲気に包まれた、都心から電車で1時間ほどの埼玉県東松山市。そこは、「素粒子の一種ニュートリノに質量があることを証明」し、ノーベル物理学賞を受けた梶田所長が生まれ育ったところである。

...

記事全文を読む