「NiziU」の将来は? BoAは? 東方神起は? 韓国アイドルの成功と挫折を振り返る

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宣教師の妻、3人の母親に

「NiziU」や「TWICE」などが輩出した韓国3大芸能事務所のJYPエンターテインメントの元祖ガールズグループが「ワンダーガールズ」だ。

 リーダーのソネはJYPエンターテインメントを設立したシンガーソングライターのパク・ジニョンが6年かけて育て、2007年2月、シングル「The Wonder Begins」でデビューした。

 ワンダーガールズは日本と米国に進出して各賞を授賞、ガールズグループの成功神話を書き換えたが、ソネは2013年1月、5歳年上のカナダ国籍の宣教師と出会い結婚、芸能界から引退すると宣言した。

 24歳の若い女性アイドルの結婚発表だけでも衝撃的だったが、当時、JYPとの契約期間が1年余り残っていたグループのリーダーであるソネの活動中断で、ワンダーガールズ自体の活動が不透明になり、ファンは大きな衝撃を受けることになる。

 ワンダーガールズは、ソネの脱退後、数回のメンバー交替を経て17年に解散した。

 ソネは3人の母親となった現在、バラエティー番組に出演するが、かつてのファンから「ワンダーガールズを破壊した主犯」として、批判に晒されることも少なくない。

 ガールズグループ「少女時代」やデビュー15年目の「ビッグバン」など、デビューから10年を越えたアイドルグループのメンバーは、独り立ちを目指してソロ活動や俳優業、事業など活動領域を広げている。

 賭博に麻薬、そして女性問題に関係した「ビッグバン」のスンリや麻薬輸入疑惑で摘発された「2NE1」のパク・ボムのようなスキャンダルを理由に芸能界引退を余儀なくされる例がある一方、「少女時代」のジェシカのように一般人と結婚するなどして引退したアイドルもいる。

 無名時代にチームを脱退し、アルバイトを転々とする元アイドルがテレビに取り上げられることもある。

「あの人は今」の世界である。

 アイドルグループの寿命は短く、メンバー本人の実力と運がなければ、長期的な活動は難しい。

 成功か奈落か、そんな極端な構造になっている。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月17日掲載

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