低迷「フジテレビ」に復活の兆し!? 全日・G・P帯で2位に急浮上のカラクリ

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視聴者ターゲットを絞ったフジ

「これが直近となると、さらに変動します。11月第3週(16~22日)の個人視聴率を見ると、フジは依然として4位なのですが、3位のTBSにゴールデンとプライムで0・1ポイントの差で食らいついています。さらに視聴者層を絞ったコアターゲット(キー特性)で見てみると、フジは全日、ゴールデン、プライムで、日テレに次ぐ2位に浮上してきました」

 振り向けばテレ東どころか、TBS、テレ朝をも抜いて、日テレの背中が見えてきたというのだ。では、具体的にどんな番組が良かったのだろう。

「全局全番組を見てみると、コアターゲット(キー特性)の1~5位はすべて日テレで、1位『有吉の壁』、2位『しゃべくり007』、3位『金曜ロードシネマクラブ(ルパン三世カリオストロの城)』、4位『ぐるぐるナインティナイン』、5位『世界まる見え!テレビ特捜部』となります。6位にTBS『マツコの知らない世界』を挟んで、7~9位にフジが並ぶのです。7位に『まつもtoなかい』、同じく『サザエさん』、9位『超水上サバイバル オチルナ!』です」

 とはいえ、11月21日の『マツモtoナカイ』、22日の『超水上サバイバル オチルナ!』はいずれも特番でレギュラーではない。たまたまなのでは?

「実はその前週もフジは、11月12日の『千鳥のクセがスゴいネタGP2時間SP』、14日の『世にも奇妙な物語 '20秋の特別編』という特番が上位に食い込んでいるのです。これらは、たまたまという勢いではありません。なにより『千鳥』は、『直撃!シンソウ坂上』を9月で打ち切り、10月からレギュラー化した新番組です。パイロット版の視聴率がそれほど良くなかったのにレギュラー化したのは、若者の個人視聴率が良かったためと言われています。フジは今、コアターゲット(キー特性)を積極的に狙ってきているのです」

 フジの遠藤竜之介社長は、11月27日の会見でこう語っている。

〈今年は視聴率の考え方が大きく変わった年でもあった。10月改編は、世帯より個人、さらにキー特性という具体的な目標を初めて定めた改編となったが、このジャンルで確実に成果を出し始めている。新しい指針としてさらに追求していってほしい〉

 フジにはさらなる強みがあるという。

「全日でも2位ということは、日中の数字が良くなったわけです。10月からリニューアルして放送時間を拡大した『バイキングMORE』と『Live News イット!』が上がってきています。これは番組の評価よりも、『直撃LIVE グッディ!』を打ち切ったことが功を奏したのかもしれません。いまやフジは、シニア層の数字を求めていないのです。安藤優子(62)と高橋克実(59)よりも、坂上忍(53)とカトパン(加藤綾子[35])の枠を延長して、タイムテーブルを若返らせた。昔のフジは平日の昼が強かった。かつての『笑っていいとも!』にはまだ及びませんが、今後もこの傾向が続けば、さらに状況は改善されるでしょう。さらに日曜昼には松本人志の『ワイドナショー』を、爆笑問題の『サンデージャポン』(TBS)にぶつけて成功させました。すでに若者は『サンジャポ』よりも『ワイドナショー』のほうが人気です」

「鬼滅の刃」もひとつのきっかけになったようだ。

「10月改編直後の10日と17日、2週にわたり『土曜プレミアム』で“鬼滅”を放送して、記録的高視聴率(10日個人視聴率:11・2%、17日同:10・2%)を叩き出しました。フジは映画に出資しているわけでもないのですが、これで勢いがついたように思います。社内の士気も上がったんじゃないでしょうか」

 長いトンネルを抜け出す日も近い?

週刊新潮WEB取材班

2020年12月12日掲載

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