低迷「フジテレビ」に復活の兆し!? 全日・G・P帯で2位に急浮上のカラクリ

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 フジテレビといえば、かつては“楽しくなければテレビじゃない”をキャッチフレーズに82~93年の12年間、さらに04~10年の7年間で視聴率三冠王を達成したイケイケのテレビ局だった。その後10年余、凋落は著しく、“振り向けばテレ東”とまで言われるまでに落ち込んだ。ところが、ようやく復活の兆しが見えてきたという。

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 東京キー局の上半期(3月30日~9月27日)の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)を見てみよう(註:全日=6~24時、G[ゴールデン]=19~22時、P[プライム]=19~23時)。

あれ、世帯視聴率では4位のままだ。では個人視聴率で見てみると、

こちらもフジは相変わらず4位である。民放プロデューサーが言う。

フジが2位に!

「いまや営業的に意味の薄れた世帯視聴率を気にする局は少数派で、ビデオリサーチが今春から調査をリニューアルした個人視聴率が重視されています。なかでも世代別の視聴率をどう見るかは、局によって差があります。日テレは、“コアターゲット”と名付けた13歳~49歳(ティーン:13~19歳、F1&M1:20~34歳の男女、F2&M2:35~49歳の男女)を文字通りターゲットにしています。フジは年齢層は同じですが、“キー特性”と呼んでいます。TBSの場合は、これに59歳までの男女を加えた“ファミリーコア”を指標としています。これらで比較すると、状況は変わってきます」

 TBSが決算資料で公開しているファミリーコア視聴率で比べると、こうなる。

1位の日テレと、5位のテレ東は不動だが、2位から4位までは入り乱れる。全日2位はなんとフジ、ゴールデンとプライムの2位はTBSとなるのだ。

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