金曜19時対決、「ザワつく」「爆報」の明暗 なんだかんだ言って日本人は――
爆笑問題と田原俊彦がMCを務める「爆報！THEフライデー」（TBS）が来年3月で終了と、スポーツ報知（12月10日付）が報じた。原因の一つとして挙げられているのが、ウラ番組「ザワつく！金曜日」（テレビ朝日）の好調だ。長嶋一茂（54）と石原良純（58）のボンボンコンビ、そして高嶋ちさ子（52）が“爆笑”に勝っちゃった。その魅力とは……。
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「ザワつく！金曜日」は、18年5月26日、土曜の昼に「ザワつく！一茂良純時々ちさ子の会」という不定期番組としてスタートした。第2回は7月25日のゴールデンで放送され、視聴率15・0％（ビデオリサーチ調べ、関東地区／世帯：以下同）を獲得。10月には早くも深夜枠のレギュラーとなった。民放プロデューサーは言う。
「番組の構成は当初から変わっていません。“ミスター”長嶋茂雄の長男・一茂と、昭和を代表するスター石原裕次郎の甥っ子で、元都知事の石原慎太郎の次男・良純という、“テッパン”と言える二世タレントと、国民的芸能一族に育ったヴァイオリニストの高嶋の3人が、スタジオでVTRを見て喋るだけ、なのです。彼らの話は特別、視聴者のためになるものではありません。とはいえ、一茂と良純という、50歳を過ぎても永遠のボンボンの辞書に、忖度という言葉はありません。なんだかんだ言って、日本人は二世が好きなんですよ。彼らは好き勝手に独特の持論を展開、それを叱りつける高嶋というスタイルがウケています」
ゴールデン昇格
テレ朝は昨年10月、金曜夜の大改編を打ち出した。民放プロデューサーが言う。
「40年にわたり放送してきた『ドラえもん』（金曜19時）、そして『クレヨンしんちゃん』（金曜19時半）を土曜夕方に移動させ、そこに『ザワつく』を持ってきました。さらに20時スタートだった『ミュージックステーション』を21時枠に移し、20時枠には深夜枠だった『マツコ＆有吉 かりそめ天国』を持ってきた。当初は心配する声も上がっていましたが、結果的に成功したわけです」
ゴールデンに昇格した「ザワつく」は、初回の3時間スペシャル（10月4日）でも、視聴率は15・1％を記録した。さらに今年10月からは、15分前倒し放送時間を75分に延長。それでも勢いは衰えない。12～15％をコンスタントに取り続け、同時間帯No.1の番組となっているのだ。
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