「ヤクルト山田哲人」7年40億・残留の舞台裏、「内川聖一」「ライアン小川」は?

スポーツ 野球 2020年11月22日掲載

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球団は2つの敵と戦っていた

 最長7年、総額40億円規模――。ヤクルトが、今季国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした山田哲人内野手(28)との間で進めている交渉の条件だという。残留は確定的で、実現すれば球界最長に並ぶこの大型契約の舞台裏とは。そして、ヤクルト入りが決定的とされる内川聖一内野手(38、ソフトバンクを退団)、そしてもう1人、FA権を獲得したヤクルトの小川泰弘投手(30)の去就についてもお伝えする。

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「山田自身、『トリプル3』を3回やっていることもあるんですが、野球に対しては達成感があって、何か成し遂げたいことはほぼないんですよね」

 と話すのは、ヤクルトの関係者。

「まだ28歳ですが、30歳で引退してもいいっていうくらい良くも悪くも欲がない。若くして成功した人が、目標を見失ってしまうのに少し似ているかもしれないですね」

 そんな山田にヤクルトが提案したのは、「7年総額40億円」という契約なのだという。

「現在の山田の年俸は5億円とされています。『7年総額40億円』の価値があるかと言うと、それはノーだと思いますね。球団は2つの敵と戦っていたようですよ」

 どういうことなのだろうか。別の関係者によると、

「1つはファンの声ですね。現役で最大の功労者である山田を無碍に扱うと、ファンが騒ぎかねない。だから、とても丁寧に下交渉を進めていったようですね」

 もう1つは?

「山田に優秀な交渉人がついたみたいです。山田クラスとはいえ、日本人のたかがFAの残留程度で、代理人がつくっていうのは理解し難いんですが……」

「あぁ、確かに聞いています」

 すご腕の交渉人とはどのレベルの人物なのか。

 大リーグ事情にも精通する人物に聞いてみると、

「あぁ、確かに聞いています。なんでも、スコット・ボラスの事務所の人間がヤマダに関係していたみたいですね」

 スコット・ボラスと言えば、元マイナーリーガーの弁護士・エージェントで、アレックス・ロドリゲスやグレッグ・マダックスらスーパースターの代理人を務めてきた。

 日本では松坂大輔のボストン・レッドソックスへの移籍に際して、交渉をまとめている。

「ヤマダには大リーグ希望はなくて、日本の球団にもほとんど興味を示してなかったみたいです。でもそれを上手に匂わせることで、ヤクルトから最大限の『誠意』を引き出したのが、エージェントなんでしょうね」

 先に触れた通り、山田に逃げられると球団はファンにそっぽを向かれてしまう。

「優秀なエージェントがついた時点で勝負あったという感じかもしれません。誰かを大リーグに連れて行く、送り出すだけが彼らの仕事じゃなくて、大リーグに精通していることがビジネスになるわけです」

 前出・ヤクルト関係者に聞いてみると、

「ヤクルトも親会社がしっかりしてるので、カネの心配はないですが、そんな契約をした山田にモチベーションが湧くとは思えない」

「そしてそのやる気のなさはチームメイトに伝播して行く。現場としては、今回の契約って良いことはまるでないんじゃないですか」

 と突き放すように話すのだった。

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