「鹿島建設」幹部が下請けに「愛人斡旋」「300万円のキックバック」を要求 下請け社長が告発

ビジネス 企業・業界 週刊新潮 2020年10月8日号掲載

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 目下、売上高2兆円超で業界の雄として知られる鹿島建設を相手取り、「日本NB工業」という解体業者が東京地裁で法廷闘争を続けている。工事代金9758万円の支払いを求めているのだが、その提訴のきっかけにあるのは鹿島の幹部による「タカリ」だった。工事欲しさの下請け業者に対して鹿島幹部が要求した過剰な接待とは――。

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過激な接待を要求

 日本NB工業の岸本謙司社長が憤然として語る。

「鹿島の東京建築支店に“取引コード”を持っている解体業者は10社ほどです。そのなかから、実際に工事の見積りを出させる3、4社を絞り込む権限は、見積部の“課長代理”が握っていました。ですから、40代後半で課長代理という役職ながら解体業者にとっては重要人物でした」

 そのため、キーマンである課長代理には日常的に接待を繰り返していたという。

「大抵、課長代理から“食事をしましょう”“ゴルフに行きましょう”と持ちかけられました。接待場所は、課長代理が選んだミシュランの星付きの割烹とかです。そのうち、より過激な接待を要求するようになりました」

 事実、銀座の高級クラブのホステスを愛人として課長代理に宛(あて)がった解体業者も現れた。

「もともとは名古屋が地盤の解体業者だったのですが、親密な関係にあった鹿島の中部支店長が副社長執行役員東京建築支店長に栄転したのに伴い、東京に進出してきました。しかし、新参のために課長代理に過剰な接待を行い、仕事にありつこうとした。御用達だったクラブ“R”のホステスに言い含め、課長代理の愛人に仕立て上げたのです」

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