ネット騒然、29歳美女が恋人をナイフで刺殺 背景に女性絡みのトラブルか

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 そのマスク姿が目を惹く女性である。物憂げな雰囲気をまとっている。高橋舞(29)。交際相手の家に侵入してナイフで殺(あや)めた容疑者である。美貌を覆うマスクの下にはどんな殺意が秘められていたのか―。

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 神奈川県は川崎市、JR武蔵溝ノ口駅に近い閑静な住宅街。事件現場となった瀟洒なマンションは、今年5月に新築されたばかりである。

 10月29日午前8時すぎ。通報を受けてマンションに駆けつけた警官が見たのは、住人の白井僚(つかさ)さん(35)と、虚ろな表情をした女性だった。社会部記者が振り返る。

「その日の午前8時前、高橋舞の母親を名乗る女性から“娘が、トラブルから彼を殺めてしまった”と通報が入りました。白井さんは腹部をナイフで刺され、血を流し倒れていた。高橋は犯行後に母親に電話をしたと思われますが、意識が朦朧としており、警官に対する受け答えも覚束なかったようです。彼女は指にケガ、首にも自ら絞めたような痕がありました。自殺を図った可能性も考えられます」

 二人はストレッチャーに乗せられマンションから病院へと搬送されたが、

「搬送先で白井さんは死亡確認。高橋も入院しました。病院搬送時に殺害を仄めかしたこともあり、彼女は翌日、高津署で逮捕。容疑は住居侵入と殺人です」

 ネット上には〈高橋舞容疑者すげー美人じゃんw/何でこんな美人が殺人を犯したのか気になる〉などと書き込まれ、そのマスク姿に注目が集まっている。

複数の女性?

 その彼女が殺害した白井さんは、東京都内の税理士法人で働く税理士。

「5年前、30歳のときに税理士になっています。マンションは分譲賃貸で、分譲部分の価格は億に近く、賃料は25万円ほど。白井さんの部屋は賃貸だったと思われますが、いずれにせよ、かなりの高級マンションです。そこに、高橋が通っていたのでは」(先の記者)

 そして、何らかの理由で痴話喧嘩となった末に高橋容疑者が凶行に及んだとみられているが、

「彼女はいまだ意識が混濁し、警察の質問にも満足に答えられない状態といいます。が、当初は自身の犯行を仄めかしていたのに“侵入も殺人もしていない”と前言を翻(ひるがえ)しました」(同)

 少なくとも高橋容疑者は、白井さん宅に普通に入れるような関係だった。では、いったいどのような経緯で、彼女は年上の税理士にナイフを突き刺したのか。マンションの階上の住民からは、

「今年の夏前には、白井さんは40代か50代か、年上の女性と話している声がよく聞こえました。夏をすぎると、今度はスキニージーンズにお洒落なパーカーといった、いまどきの格好の20代の女性も出入りするようになったんです。朝、二人でゴミ出しをしていたので、同棲しているのだと思っていました。今回の犯人とは別ですね。つまり、複数の女性が出入りしていたみたいですよ」

 といった声が聞かれる。高橋容疑者は、千葉県浦安市内のマンションで家族と暮らしていた。コロナ禍によって自宅で過ごす時間が長くなり、衝動が抑えられなくなったのかもしれない。

 マスクの裏側から真実が語られることはあるのか。

週刊新潮 2020年11月12日号掲載

ワイド特集「マスクの裏側」より

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