「魅力度ランキング」に栃木県知事が激怒 調査した「ブランド総合研究所」の正体とは?

国内 社会

  • ブックマーク

Advertisement

ブランド総合研究所

1 宮崎県
2 沖縄県
3 大分県
4 福井県
5 石川県
6 鳥取県
7 京都府
8 富山県
9 熊本県
10 香川県

―――――――――――
38 岡山県
39 宮城県
40 山形県
41 山口県
42 千葉県
43 新潟県
44 青森県
45 福島県
46 佐賀県
47 秋田県

 目を疑うほど違う。日本総研で45位の沖縄県はブランド総合研究所では2位。日本総研で40位の宮崎県はブランド総合研究所では1位なのだ。どちらを信頼するか?それは個々の判断だろう。

 ただし、1つはっきりと言えることがある。特定の組織の都道府県に関する調査結果が絶対的とは間違っても言えない。にもかかわらず、その調査結果ばかりを大々的に報じ、大騒ぎすれば、都道府県やその関係者を苦しませる。

 茨城県職員の1人があきれはてていた。

「都道府県別魅力度ランキングをNHKまで報じるようになった。全国組織で職員は1万人もいるんだから、自分たちで調べりゃいいだろう」

 こんな狂騒がいつまで続くのだ。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月27日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。