レスリング「栄監督」に悪評が続出 本人の反応は

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「伊調馨パワハラ問題」でどん底に落ちた栄和人氏(60)。昨年から至学館大レスリング部監督に復帰し、目下、マットの上の、そしてコロナ禍との闘いに明け暮れる毎日だ。そんななか、レスリング界では彼に関するネガティブ情報が駆け巡り……。

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 2004年からレスリング女子日本代表の指揮を執り、11個もの金メダルをもたらした「金メダル請負人」。その高名は、とんだ悪名(あくみょう)に代わられた。

「“パワハラ指導者”のレッテルが貼られ、18年に協会の強化本部長を辞任、至学館大監督も解任されました。しかしその手腕は折り紙付き。一部の選手から強い要望が出たこともあって監督復帰となりました」

 とはスポーツ紙のレスリング担当記者。

「コロナによる主要大会の中止や延期で、栄さんの指導の効果はまだ分かりません。が、この10月からは高校生や大学生の全国大会といった国内主要大会が開かれ、レスリング界も本格再始動。今後、栄さんや教え子の活躍が見られるのではないでしょうか。ただ、ちょっと気になることが……。最近、栄さんを貶める情報が飛び交っているんです」

「言わせておけば」

 さる大学のレスリング部監督が語る。

「確かに、栄監督の話は耳にします。“大学の有力選手を、希望する実業団に行かせなかった”とか“近く逮捕されるかも”といった一行情報が多いですけれどね。ところが10月に入ると、“栄さんが鹿児島のホテルに泊まった際に粗相(そそう)をして、部屋を使えないほど汚したまま逃げた”などという、あらぬ情報も流れました」

 レスリング協会関係者は、

「栄さんはかつて、協会の福田富昭会長を後ろ盾に、協会内人事や代表選手選考も掌握していました。つまり、“福田一派”の中心人物です。協会内ではこれに、日体大や専修大といった東京の学閥が対抗しているんです。20年近く君臨した福田会長は東京五輪後に退くとされ、対立勢力は“次”を狙っている。だから、福田一派を弱体化させ、栄さんの協会幹部復帰の可能性も潰すために妙な情報を流しているのでしょう」

 こうした事態を招いたのは、パワハラや派閥争いの代償ということなのか。当の栄氏に聞いた。

「理由なんて僕にはまったく分かりません。誰かが故意に流しているんだろうけど、言いたい人には言わせておけばいいですよ。僕はもう協会の役職を降りているので、関係ない。戻ろうという気もないですし。ちなみに、ホテルの部屋を汚してなんかいませんから。シーツもベッドにキレイにかけてきたぐらいです」

週刊新潮 2020年10月22日号掲載

ワイド特集「人の口に戸は立てられぬ」より

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