ロッテ、コロナ集団感染でバレたウソ 球団のグダグダ釈明会見を実況中継

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突然、ゴニョゴニョしどろもどろになった松本本部長

 そして、ようやく「札幌遠征外出問題」の話に入ったのである。

――きょう、週刊誌の報道が出ました。前回の会見では「外出はなかった」と説明していましたが……。

「ちょっと、それも、なんというか、伝わり方がいろいろあってね」

 これまで饒舌に語り続けてきた松本本部長の口調が明らかに変わった。急にゴニョゴニョと歯切れ悪い。

「あの部分のところ、もう一回(録音を)聞いていただければわかると思うんですけど、なんかちょっと、一個一個に質問してたんで、そこは誤解も多少あったところもあるんで、まあ、最終的に最後の、〇〇さん(スポーツ紙記者)かな、あの、その質問の、まぁまぁ、4人以外に。要するにルールを、まあ、そこに破った選手はいないという……」

 完全にしどろもどろだ。

「最終的にはそこだったんだけど、俺の言い方も悪かったんで、一個一個の質問に答えたところもあったんで。最終的にはそこ(注:ルールを破った選手はいない)で理解してもらいたい」

 やばいと思ったのか、広報室長が加勢し、

「僕もちょっと(質問の意図を)理解していないと思ったんで、確認すべきだったんですけど、そのまま会見終わらしちゃったんで、それは僕の責任もすごくあるんで……」

 それを受け、松本本部長も、

「申し訳ない。一個一個の質問で、誰一人とかいう答え方をしていたので、ちょっと申し訳ないです。まあ、ひとつだけ言えることは、ルールを破った選手はいなかったということ。ルールを。4人のところ、ですね」

――今回のことも球団としては禁止している中での人数での……。

「まあまあ、そう理解していただければ、だいたいが。申し訳ない。言い方がちょっとね」(松本本部長)

「質問がぱっぱ来るんで。文章出したら全然違うんですけど。それは反省します」( 広報室長)

 二人してゴニョゴニョ言い訳を続けるのである。

「ありがとうございました!」突如、終わった会見

 ともあれ、終わったことである。

「ルールを破った選手がいない」という球団の言い分はよくわかった。では、岩下ら4人の選手以外に、感染者も含めて選手の外出はなかったのか。また今回、ショートが3人、外野手が4人と、ポジション被りで感染してしまった原因は何なのか。その責任についてどう考えているのか。改めて記者が質問し、球団がファンに対して誠実に説明を尽くせばよいだけのことである。

 だが……。

「じゃあ」

――わかりました。ありがとうございました!

 この問題に触れてから、わずか2分。会見は終わってしまうのである。

 ウソをつき、ごまかそうとした球団が悪いのは言うまでもない。だが、そのウソを見抜こうとせず、彼らの言い分を垂れ流し続けるスポーツ紙の報道姿勢はいかがなものか。

 それは日々、テレビ番組やTwitterを“パトロール”し、著名人の発言を見つけるやいなや“ニュース”として報じ続ける、彼らの姿勢に通じやしないか。

週刊新潮WEB取材班

2020年10月16日掲載

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