韓国の次期大統領有力候補「李在明」 「日本は加害者」…キケンな出自と発言

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文在寅政権がなつかしくなる日が来る

 2010年の城南市長選挙当時、李知事は民主労働党と野党連帯の支持を受けて当選した後、共同市政を施行するとし、市長職引継ぎ委員会の委員に10人前後の京畿東部連合出身の人を就けた。

 その後、この人たちを本庁だけでなく、市の傘下機関(前職・現職を含む)や関連機関で執務させ、様々な特恵を与えたという理由で市議員たちに告訴され、法廷攻防を繰り広げたこともある。

 私が李在明知事に注目する理由は、彼の粗暴で傲慢な性格もさることながら、彼の歪曲された反日感情のためだ。

 彼は2016年、自分のFacebookに「日本は敵性国家だ。軍事大国化したら、最初の攻撃対象になるのは朝鮮半島だ」と述べ、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に反対した。

 その上で、「不幸にも日本は朝鮮半島に対する侵略の歴史を数え切れないほど繰り返してきた。光復以後最近まで、日韓軍事情報包括保護協定と慰安婦問題の交渉の強要、強制徴用被害者最高裁の判決と執行延期の圧力など、事実上、内政干渉に等しいことを繰り広げてきた」と言ったのだ。

 まさに危ない考えだ。

 また、李在明知事は『帝国の慰安婦』の著者朴裕河教授の2審判決が出る前日、自分の支持者が常駐するFacebookに、「あの女、まだ教授をやっているのか」と言って、支持者たちに朴裕河教授を攻撃するよう、教示したこともある。

 私は、李在明知事が京畿東部連合のメンバーなのかどうか、確信をもっていない。

 しかし、いかなる形であれ、彼が京畿東部連合と関係があるということだけは、確かである。

 彼の反日感情は、1980年代以降のNL、その中でも「同じ民族同士で」を最高の価値と考える急進自主派のそれと非常に似ている。

 それこそ私が李在明を恐れる理由だ。

 万が一、李在明知事が韓国の次期大統領になれば、日韓関係においては文在寅政権がなつかしくなることはまず間違いない。

李東原(イ・ドンウォン)
日韓関係史が専門の評論家。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月6日掲載

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