「美智子上皇后」のご体調に異変 原因不明の微熱、左手に違和感も…

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「外出は控える」

 長らく苛まれてきた持病と、今回の“手指のこわばり”とは関係があるのだろうか。「あいちせぼね病院」の伊藤全哉院長に聞くと、

「頸椎症性神経根症は、首から手の先まで延びている神経根が圧迫されて症状が出る病気ですが、手指の『しびれ』でなく『こわばり』というのは、首からの病気より他の原因が疑われます」

 とのことで、

「まず一般的に疑うのはリウマチです。ご存知の通り節々が炎症を起こして変形してしまう病気で、微熱を伴うこともあります。血液検査で判明しますが、発症する多くは30~50代の女性。ほかに腱鞘炎の一種で、指を曲げて伸ばす時に引っかかる『ばね指』や、手首の部分を縦に走る正中神経が圧迫される『手根管症候群』という病気もあります。この症状では手がしびれ、そのしびれをこわばりと感じることもあるのです」(同)

 上皇后さまは今後、上皇さまが生物学研究所へ通われる日に合わせ、週に1度のペースで宮内庁病院を訪れ、定期的な検査も含めて受診なさる予定だという。

「上皇さまは現在、ご専門のハゼに関する論文を仕上げるために週2回、研究所に赴かれています。その間、美智子さまはもっぱら高輪で読書や、届いたお手紙に目を通したりして過ごされてきました。コロナ禍が深刻化する前は、上皇さまが研究所においでの際にご夫妻で東御苑を散策なさっては、などと上皇職も案を練っていたのですが、それも叶わなくなってしまった。美智子さまは、高輪の仮御所では上皇さまのお世話に専念なさる一方で“コロナが収束するまで外出は控える”との一貫したお考えを持たれ、在宅に徹してこられたのです」(前出・関係者)

精神的なストレス

 とはいえ、おこもりが長期間にわたれば不具合もあろう。老年精神医学が専門の和田秀樹医師は、

「感情をコントロールし、気持ちを安定させる働きのある神経伝達物質の『セロトニン』は、日光に当たることで分泌が促されます。ご高齢の方の外出機会が減ることは、決して好ましくありません」

 そう指摘しながら、

「微熱が続く状態も、精神的なストレスによる可能性はあります。体温調節や発汗などさまざまな機能の調整を担う自律神経は、ストレスで失調するケースもあるのです」

週刊新潮 2020年9月24日号掲載

特集「発熱が…左手も…コロナ禍のおこもりで異変!『美智子上皇后』憂慮されるご病状」より

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