菅義偉首相は「ザ・秋田県人」なのか 県民性を研究する専門家に聞くと…

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見栄っ張り

 一般的に秋田の男性は、女性にやさしいという。

「マイホームパパが多いのです。奥さんを大事にします。これは全国の中で最も評価が高い。菅首相も奥さんを大事にされていますね」

 秋田県民の最も大きな特徴として、“見栄っ張り”であることが挙げられるという。

「昔から人口当たりの美容院の数は全国1位です。床屋も多いことで知られています。見栄っ張りだから、身だしなみには金をかける。冠婚葬祭にもお金をかけます。車を買うなら中古車ではなく新車。東北では珍しく、新しいものを好みます。ブランド物は大好きです。昔、ミニスカートが東北で一番早く流行ったのは秋田でした」

 見栄っ張りなのは、歴史的な背景がある。

「江戸時代に、日本海から上方に向かう西廻り航路が開通すると、秋田港(旧土崎湊)に、食品から衣類までそれまで秋田にはなかった色々なものが沢山入って来ました。それで消費性向(所得のうち消費に使う割合)が高くなったと言われています」

 江戸時代の土崎湊は東日本最大の港で、米と引き換えに着物など、多くの贅沢品を購入して賑わったという。「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」が秋田へ伝播。「秋田の着倒れ、食い倒れ」と言われている。

「秋田の人はおしゃれな人が多い。菅さんはおそらく見栄っ張りな人でもないでしょう。スーツを見る限り、少し地味すぎる感じがしますしね。秋田県民らしく、もっとおしゃれになって欲しいですね。今後は首相として外遊行く機会も増えるでしょう。奥さんに頼んで、少し派手目なスーツでも仕立ててもらってはいかがでしょうか」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月24日掲載

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