さらば「晋ちゃんまんじゅう」 全17バージョンは全て社長のアイディアで考案

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マリオでびっ栗饅頭

 2014年の第2次安倍改造内閣が誕生した時は、「進撃の巨人」をもじった。

「『晋撃の大臣まんじゅう』を販売しています。改造内閣のテーマは経済再生、安全保障、女性の活用でしたから、饅頭に時は金なりの金時、安保のあんこ、女性のコラーゲンを入れました」(同)

 2016年のリオ五輪閉会式で、安倍首相はマリオの恰好で現れ、世界中を驚かせた。

「それで2017年は『晋ちゃんのびっ栗饅頭』を販売しました。その時々の情勢をパッケージングだけでなく、饅頭の味にも反映しています」

 2018年6月、「経済財政運営と改革の基本方針(骨太方針)2018」が閣議決定されると、牛乳風味の「晋ちゃんの骨太まんじゅう」が発売された。

「晋ちゃんまんじゅう」に安倍首相をあしらった煎餅や餅などを加えると、これまでで約100万個の売り上げがあったという。ちなみに、「晋ちゃんまんじゅう」の次に売れたのは「純ちゃんまんじゅう」で、約40万個だそうである。

「『晋ちゃんまんじゅう』の新バージョンは1月か2月に販売することが多いのですが、今年は1月にコロナが発生してしまって……。様子を見ることになったのです。結局、新バージョンは発売しませんでした」

 コロナ禍が続く中、8月に入ると、

「ネットなどで、安倍首相体調悪化という情報がチラホラでてきたので、新しい企画を考え始めていました。第1次安倍内閣で体調を崩された時は、『負けるな!晋ちゃんまんじゅう』を販売して応援のメッセージを伝えました。それで今回は、『頑張れ!晋ちゃんまんじゅう』を出す予定でした。ところが、辞任表明ですからね……」(同)

 大藤では、安倍首相の辞任表明を受け、最終バージョンを企画した。

「長い間総理として日本を守っていただいたわけですから、お礼の気持ちを込めて『ありがとう~!晋ちゃんまんじゅう』を9月に販売する予定です」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月3日掲載

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