日韓ファーストレディーについて…「内助の女王VS家庭内野党」

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平凡な家庭と富裕層、交際期間…対照的な2人

 昭恵夫人とは対照的に平凡な家庭に生まれ、安倍夫妻と違って長い交際期間を経て文在寅と結婚した金夫人は、弁護士、政治家、大統領となった夫を内助の功で支えてきた。

 いわば「内助の女王」として知られる金夫人に比べ、安倍首相の妻・昭恵夫人には韓国で、「家庭内野党」、「夫の政治秘密兵器」、「夫の政治生命を脅かすスパイ」などといった修飾語がつきまとってきた。

 文大統領夫妻ではあり得ない夫婦不仲説について、メディアが報じることもままあった。

 ギタリスト・布袋寅泰との深夜のキスを書き立てられたこともある。

 姑であるゴッドマザーこと安倍洋子さんとの確執が噂され、2012年に居酒屋「UZU」をオープンしたことも首相夫人の資質に難ありと批判にさらされた。

 森永製菓元社長の娘であり、お嬢様学校で不自由なく育ったイメージが強い昭恵夫人。「その奔放さは、夫を支えるどころか足を引っ張っている」――日本のメディアの論調は概ねそういうものだった。

 仮に昭恵夫人と似たような言動を金夫人がとっていたならば、彼女が韓国メディアの好餌となったのは必至だっただろう。

 安倍首相は自民党総裁選挙に3選、国政選挙は連戦連勝。そして先日、大叔父・佐藤栄作元首相を抜いて、最長首相在任記録を打ち立てている。

 この空前にして絶後と思われる記録の水面下には、昭恵夫人の犠牲と献身があったというのは紛れもない事実だろう。

 内助の功は目に見える場合とそうではないもの、それぞれあるようだ。

張恵源(チャン·ヘウォン)記者

週刊新潮WEB取材班編集

2020年9月2日掲載

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