謝罪・賠償を求める「韓国」…セクハラ外交官の件では頭を下げない矛盾

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ドイツを見習えという枕言葉の疑わしさ

 被害者の言い分の信憑性を口にする韓国だが、日本に謝罪要求を繰り返す物事の中には、信憑性が疑わしい事項も少なくない。

 韓国が日本に謝罪を要求するとき、ドイツを見習えという枕言葉を使うが、欧州では主にポーランドがドイツに謝罪と賠償を要求している。

 ドイツの謝罪は1970年、西ドイツのヴィリー・ブラント首相が最初だった。

 ついで、1985年のリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領、1998年にはヘルムート・コール首相、2013年から19年にメルケル首相が謝罪をしたが、いずれもナチスの被害者に対するもので、ポーランドを含む周辺国には謝罪をしていない。

 そんななか、2019年9月1日、ドイツのシュタインマイヤー大統領がポーランド国民に謝罪したのである。

 欧州では、1939年9月1日、ドイツがポーランドのビエルンに空爆を行って第2次世界対戦がはじまったが、その80年式典での謝罪だった。

 シュタインマイヤー大統領の謝罪は、欧米のほか日本や韓国のマスコミも大々的に取り上げた。

 とくに韓国のマスコミは、いつものごとく日本はドイツに見習えという論調で報じたが、大きなニュースになったのは謝罪が稀有だったからだ。

 日米中など、諸外国のメディアは自国に関係しない文政権の失策を報道しないし、日常的な事象はニュースにならない。ドイツの謝罪はそれだけ稀有な出来事だったと言える。

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