橋下徹VS玉川徹 業界の掟破り、他局番組をネタにする“裏交流”が流行の兆し

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 8月20日、「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送:木曜25時)で、ナイナイの2人が、同じお笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明にエールを送った。小木は13日の「木曜JUNK おぎやはぎのメガネびいき」(TBSラジオ:木曜25時半)で、初期の腎細胞がんであることを公表したからだ。その昔、テレビもラジオも裏番組について語ることは禁句とされていたが、タブーを破った美しきエールだった。もっとも、これがテレビのコメンテーター同士となると、趣はかなり違う。

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 まず口火を切ったのは、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)だった。

 8月3日、彼は「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系/読売テレビ:平日13時55分)にコメンテーターとして出演。全国でコロナの新規感染者が5日連続で1000人を超えたことがテーマとなるや、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」(平日8時)でPCR検査の拡大を主張するコメンテーターの玉川徹氏(57)をやり玉に挙げた。

橋下:玉川さんとかは必ず、韓国やニューヨークの例を出すんですよ。濃厚接触者を追っていったトレーサーとして、ニューヨークは3000人体制を敷いているんですよ。そういう体制とワンセットじゃないとできないし、韓国もなぜできたかというと、個人の行動履歴を全部、政府に吸い上げられているんですよ。そういうこととPCR検査の拡大というのはワンセットなんだからね。だから、何でもかんでも拡大って言うのは絶対違う!

TBSが悪ノリ

 橋下氏得意のパフォーマンスかと思われたが、玉川口撃はこれで収まることはなかった。乗ったのはTBSだ。

 8月10日、彼は、「モーニングショー」の裏番組である「グッとラック!」(TBS:平日8時)にコメンテーターとして出演。この日はMCの立川志らくは夏休みのため出演していなかった。そしてテーマはPCR検査となった。

橋下:僕、この番組に出るに当たって、正木プロデューサーといろいろ話をしたのね。「生放送中に降板宣言すること以外は何喋ってもいいよ」と言われてる。

――正木敦プロデューサーは、かつて「サンデージャポン」(TBS:日曜10時)のプロデューサーを務めていた。橋下氏は同番組の生放送中に、突如降板を申し出た過去がある。

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