金正恩から金与正へ…諜報機関も認め、加速する北の権力構造大転換のワケ

国際 韓国・北朝鮮

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可能な限り、北朝鮮の機嫌を損ねないように苦心する文在寅政権

 諜報機関である韓国の国家情報院(以下、情報院)は20日、金正恩が妹の金与正労働党第1副部長に国政運営の権限の一部を委譲するなど、「委任統治」に入ったことを発表した。このことは何を意味するのか、背景には何が隠されているのか、北で博士号を取得した専門家キム・フンガン氏の深層リポート。

 今回の委任統治は、分野別に権限を委ねるやり方で、金与正は対南・対米戦略を担当することになったと、情報院が初めて認めました。

 情報院の同日の発表は、私が今年4月から北朝鮮の統治権力構造の異常に関し、繰り返し報じてきた内容と概ね一致していると思われます。...

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