韓国最高の感染症専門家いわく「K防疫は失敗」、コロナ再拡散を政争の具にする文政権

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「クラスター発生」が反政府宗教団体だったのをいいことに…

 韓国では、7月末までは一日のコロナ感染者の新規発生数が20~30人台で安定していたが、8月に入って増加する様相を見せるや、14日にはついに感染者が100人を超えることになった。これを受け、韓国防疫当局はコロナの第2波の兆しを警告し、ソウル市は15日の集会を全面禁止するという行政命令を発令した。8月15日にはソウル各地で20以上の集会が申請されていたが、ソウル市の行政命令により、ほぼすべての集会が中止となった。
 もちろん、この反政府集会については、保守系市民団体がソウル市の集会禁止命令に対して行政裁判所に異議を申し立て、異議が受け入れられた結果行われたもので、適法に開催されている。
 しかし、当日は主催者側が事前申告した参加予想人数である500人の実に40倍もの人が参集し、クラスターが発生することになってしまったのだ。
 しかも、クラスターを発生させたのは、「文在寅下野のための汎国民闘争本部」(汎闘本)を率いるサラン第一教会の牧師、チョン・クヮンフン氏であった。
 サラン第一教会でコロナ感染者が確認されたのは集会に先立つ12日。にもかかわらず、チョン牧師をはじめとする大勢の信者がこの集会に参加したことが大問題になった。
 しかも、チョン牧師は濃厚接触者に分類されて防疫当局から「自家隔離」の通知を受けながらも、これを無視して集会に参加し、マスクもつけずに約10分間演説。さらに、デモ参加者たちと握手をするなど、様々な人と濃厚接触をした事実が報道写真などを通じて明らかになった。
 このチョン牧師はデモの2日後にコロナ陽性判定を受けただけでなく、秘書や妻までがコロナに感染し、集会でチョン牧師と接触をした人からもコロナ感染者が続々と出てきたのだ。

反政府宗教団体は「コロナの宿主」として注目されたが…

 チョン牧師が担任牧師を務める「サラン第一教会」はまさに「コロナの宿主」として注目されることになった。韓国防疫当局によると、この教会の4000人余りの信徒のうち、所在が把握された3400人余りに対して検査を進めているが、21日現在で723人の感染者が確認されており、すでに2次、3次感染者まで発生しているという。より深刻なのは、まだ約500人もの信者が、連絡が取れない状況にあり、虚偽の連絡先を記載したケースも多く発見されていることだ。
 さらに、防疫当局によると、15日の集会準備のため、サラン第一教会には全国から教会の信徒数の2倍を超える訪問者が訪れ、集会に参加した後、全国に散らばって行ったという。このため、サラン第一教会発の感染者が全国20ヵ所あまりで発生することとなった。感染が確認された信徒が病院から逃走する異常な事件も報じられ、多くの韓国人を憤らせた。
 17日、韓国の中央防疫対策本部は、「2-3月の大邱(テグ)、5月の梨泰院(イテウォン)クラブで大規模なクラスターが発生した当時より、現在の方がもっと深刻な状況」という見解を発表し、「防疫当局が最も憂慮していた状況」と明らかにした。韓国で再びコロナの拡散に対する懸念が急騰したのだ。
 この、反政権デモにおけるコロナ拡散は、下落する支持率に苦心していた与党「共に民主党」にとっては僥倖となった。キリスト教徒である黄教安(ファン·ギョアン)未来統合党元代表がチョン牧師と縁があったことや、過去に未来統合党の指導部が、チョン牧師が主催する反政府デモに参加したという証言を用いて未来統合党を攻撃した。コロナ再拡散を、保守系野党を追い詰める絶好のチャンスと見て積極的に活用しているのだ。

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