「猫ひろし」は東京で1日30キロ走る日々 カンボジア代表で東京五輪出場の夢を語る
思い出した下積み時代
自分の性格を「何よりのんびりしている」と、猫さんは説明する。それに妻のアドバイスも加わって、早い段階で「それならやれることをやっていこう」と腹をくくったという。
「毎日、30キロ走っています。今日も走ってきました。荒川沿いに人の少ない場所を見つけたので、そこでトレーニングをしたんです。マスクは着けますが、熱中症が怖いので顎のところにかけておいて、人に近づくと口に装着します。なるべく人気(ひとけ)のないところを選んでいるんですが、それでもすれ違った人に『頑張ってください』と応援してもらったり、『あっ!猫だ!』と笑われたりすることもあります(笑)」
下積みの頃は、世田谷にある家賃2万8000円のアパートに、お笑い仲間とシェアして住んでいた。売れっ子のタレントになると生活は激変したが、今回のコロナ禍で「自分の人生がどれだけ恵まれていたか」と考えることもあったという。
最近は、徐々にではあるが、お笑いのライブを自分たちで開催したり、イベントに呼ばれたりすることも増えている。
「7月にトークライブを開きました。1公演で15人限定、1日3公演を2日間行いました。感染防止対策をしっかり講じたんですけれど、やっぱりお客さんの入りはよくなかったですね。それでも、お客さまに来てもらっただけ恵まれています。僕が所属するワハハ本舗の期待の若手で、仲の良いチェリー吉武(39)って男がいるんですけど、彼が開いたライブでは、お客さんが0人だったこともあったそうですから(笑)」
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