ストライクゾーンの“朝令暮改”に物申す…監督より年長審判に判断できるか

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AI審判導入、一択で

 しかも解説者の方なんかが、「今日の審判は低めを取らない傾向がありますね」だとか「今のはストライクゾーンです」とか、当たり前に言っているのもいかがなものかと思ってしまいます(特に江川卓さんが口にする)。とはいえ現役時代には、審判のストライクゾーンの傾向を見極めて、そちらに寄せていく工夫もなさっていたことでしょう。

 もちろん、そういった努力には敬意を評しつつも、テレビでバックスクリーン側から野球を観戦していると、「ルールが定まっているのにそんな曖昧なこと言って、それってスポーツなの?」とも思いますし、現役の選手だってそんなのやってらんねーよ!となっても仕方ないかもしれません。

 となると最善策はなんなのか? 間違いなくAI審判導入ではないでしょうか? 全面的にAI審判にしてしまい、審判の皆様の職を奪おうと言っているわけではありません。あくまでも手助けをする道具として使うのはいかがでしょうかという話であります。

 現に野球発祥の国アメリカ(MLB)では「Automated Ball-Strike System(ABS)」というものの開発を進めております。「ロボット審判システム」と言えばわかりやすいかと思います。

 投手が投げたボールを「TrackMan」という名のレーダーシステムが捕捉してストライクとボールを瞬時に判断。イヤホンを着けた審判に転送しますと、審判はそれを参考にしながら、打者のスイングなどを総合的に見て、ジャッジするという仕組みになっているそうです。

 このABSはMLBと提携している独立リーグのアトランティック・リーグで2019年シーズン後半に導入されて、アリゾナ・フォールリーグ(毎年オフシーズンに行われるMLB傘下の教育リーグ)でも使用されると、一定の成果を示したそうです。

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