小原ブラスが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第50回は、小原ブラスさん。今回は「馬焼肉専門店 うまえびす 三軒茶屋店」に伺いました!!

 ロシア生まれの青い目に透きとおるような白い肌、だけどしゃべる言葉はコテコテの関西弁。おまけに話の内容が辛辣にしてキワドい。そんな、マツコ・デラックスの人気番組や東京MXで活躍するタレントの小原ブラスさんのイチオシは、東京・三軒茶屋「うまえびす」。馬肉の焼肉店である。

「とにかく肉が好きなんです。ロシアでは馬肉というのを聞かへんし、焼いて食べるのは初めてやったんですよ」

 ハバロフスクで生まれ、来日したのは5歳の頃。兵庫県姫路市で暮らすことになったが、日本での最初の外食が焼肉だったんだとか。

「りんごがたっぷり入ったユッケが衝撃的なほどうまかったです。ロシアのおじいちゃんを連れて来たことがありますが、今でも“焼肉食べたいなあ”言いますよ。ロシアにもバーベキューはあるんやけど、一つの鉄板をみんなで囲んでつつく、みたいなのはないかも。人の話を聞いて“アホやなあ”思いながら食べるのが好きですね」

 ブラス節がのってきたところで、桜ユッケのお出まし。馬肉を卵の黄身と甘いタレにからめて食べれば、まさに味覚の“3連単”である。

 続いて馬刺しの盛り合わせ。ヒレやハラミ、“ちょうちん”と呼ばれるばら肉、“こうね”というたてがみの付け根部分など、熊本直送の新鮮なネタがズラリである。ブラスさんのビールも進みます。

 さて、お待ちかねの焼肉では、まずヒレをレアで。いかがですか?

「めちゃウマ! 脂っこくないのにトロッとしてるのが不思議。ツルツルいけてまうわ」

 その後もハラミ、タン、上カルビなどを満喫。普段はこんな顔しないですからね、と強調しながら何度も恍惚の表情を浮かべる。ちなみに、ちょっと焦げ目がつくぐらい焼くのが好みなんだとか。トングを操りながら、ポツリ。

「もう肉の焼ける音を録音して、寝る前に聴いてたいわ」――。

週刊新潮 2020年7月30日号掲載

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