「慰安婦少女の前に跪き謝罪する安倍首相」像…私費で建設した本人が取材に語る

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「除幕式はキャンセル。行事自体が開かれない」と回答したが…

 関連記事の見出しすべてに「安倍(首相)」が入っており、 韓国のネチズンの間では、この造形物について「韓日葛藤をもたらすので行き過ぎだ」という反対の立場と「贖罪と反省は当然だ」という賛成の立場があり、賛否両論を繰り広げている。

 造形物を私費で造成した張本人である金園長はデイリー新潮の取材に、日本のメディアであることを確認したうえで、「8月10日の除幕式はキャンセルされた。行事自体が開かれないようだ」と回答。

 そして、「純粋に慰安婦被害者たちに贖罪したい一心で建設した少女像が、特定勢力によって政治的に解釈され、歪曲されていて心が痛い」と心情を吐露。さらに「韓国メディアにもキャンセルの事実を知らせた」と付け加えている。除幕式が開かれない理由を聞くと、「それは言えない」と言うばかり。金園長が伝えた行事取り消しのニュースは現在、日本では毎日新聞が報じているものの、韓国メディアでは確認されていない。

 要するに、金園長の対応は、日韓マスコミで全く異なっているわけだ。京郷新聞には男性の造形物を置いて「安倍首相」と明示したが、共同通信には「安倍首相を特定したのではなく、謝罪の立場にあるすべての男性たちを象徴したもの。もしかしたら少女の父親かもしれない」などと別の解釈を口にしている。

 依頼を受けた作家も計画した園長も「今、この時期」に「この計画」を実現した場合の影響を重々踏まえているはずだ。だから、日本メディアと韓国メディアへの回答を使い分けているのだろう。

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