「綾瀬はるか」「ノ・ミヌ」の熱愛報道、韓国人の反応と不安視される“格差婚の現実”

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

訴訟トラブルの過去も

 韓国の有力日刊紙である朝鮮日報の報道が面白い。日本語電子版の芸能ニュースサイト「エンタメコリア」に7月1日、「日本のトップ女優・綾瀬はるかと熱愛説、ノ・ミヌってどんな人?」という記事を掲載したのだ。

 この見出しだけで、韓国におけるノ・ミヌの知名度は想像がつくわけだが、念のために彼の経歴を振り返っておこう。

 2004年に「The TRAX」というロックバンドのドラムス奏者として芸能界デビュー。ちなみに日本デビューのシングル曲はYOSHIKI(54)がプロデュースした。

 06年にバンドを脱退し、俳優に転身する。ウィキペディアの「ノ・ミヌ」では出演作として映画が3本、テレビドラマが14本、記載されている。

「韓国では『女性より綺麗な美男子』というキャッチフレーズで売り出されたこともありました。確かにルックスのレベルは高いと思います。容姿端麗で歌も演技も、という面に注目すれば、日本におけるGACKTさん(47)のキャラに似ているかもしれません。とはいえ、ノ・ミヌさんはドラマでも脇役が中心ですし、演技力が注目されたというようなこともありません。『以前からノ・ミヌの名前は知っていたよ』という韓国人女性が1人いましたが、彼女はロックファンでした。あと『名前を聞いたことがある』という韓国人女性もいて、『なぜ知ってたの?』と訊くと、『何となく名前を知っているだけ』という答えでした。昨年、4年ぶりにドラマ出演したからかもしれません」(同・児玉さん)

 対照的に、韓国でも綾瀬はるかの人気は極めて高いという。

「綾瀬さんは韓国人女性の間でも人気があって、現地でも大きな芸能ニュースとして報じられています。『これでは格差婚ではないか』という懸念も多く、私の周囲でも『信じられない!』という声がほとんどです。例えば人気ドラマ『愛の不時着』で主演を務めたヒョンビン(37)が綾瀬さんのお相手なら、結婚報道を歓迎したでしょう。友人の韓国人女性は『これなら松坂桃李(31)のほうが何百万倍もよかった!』とLINEに送ってきたくらいです」(同)

 念のために申し添えれば、綾瀬はるかと松坂桃李は2015年に熱愛報道が行われている。

 話をノ・ミヌに戻せば、無名の彼にとって、韓国における大きな報道は千載一遇のチャンスとなるはずだ。

「韓国も日本と同じように、テレビではトーク番組が人気です。俳優や歌手でも、本業よりトーク力で視聴者の関心を集め、スターとなった芸能人もたくさんいます。ところがノ・ミヌさんは、かつて自身が所属していた韓国の大手芸能事務所を相手に訴訟を起こし、敗訴したという過去があります。これが今後、悪影響を及ぼす可能性があるかもしれません」(同)

 韓国のエンタメ情報サイト「wowKorea」(日本語電子版)は18年6月、「歌手兼俳優ノ・ミヌ、SMエンタに提起した1億ウォン台の損害賠償訴訟で敗訴」の記事を配信した。

 この記事は《韓国歌手兼俳優ノ・ミヌが、前所属事務所であるSMエンタテインメントに提起した1億ウォン(約1000万円)台の損害賠償請求訴訟で敗訴したことがわかった》と報じたものだ。

 ノ・ミヌは《2015年11月「SMが2004年デビュー後、2006年に脱退するまで、マネジメントをしっかりとしておらず、脱退後、放送局のプロデューサーや制作会社に自分(ノ・ミヌ)の芸能活動を妨害した」として、1億5000万ウォンの損害賠償訴訟を提起した》のだが、最高裁判所がノ・ミヌ側の上告を棄却し、敗訴の判決が確定したのだ。

次ページ:母親の存在

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。