段文凝が日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第46回は、段文凝さん。今回は「玄海 本店」に伺いました!!

 NHKの語学番組「テレビで中国語」に6年間レギュラー出演。“かわいすぎる中国語講師”として脚光を浴びた段文凝さんが、折りに触れて食べたくなるのが、東京・新宿「玄海」の水炊きだ。

「初めて来たとき、お店に入ってすぐのところにある大太鼓とか、和風の内装がすぐ好きになりました。中国でも家庭でチキンスープを飲むので、水炊きには親しみもあるし、食べると体が温まる。父が漢方医だったので、温かいものが体にいいと教わってきたんですよ」

 中国の天津師範大学を卒業し、来日したのは11年前のこと。早稲田大学大学院でジャーナリズムを学んでからは“日中の架け橋”たるべく、テレビやラジオを中心に活動し、現在は早稲田大学の文学部で非常勤講師として教鞭をとっている。学生サンが実に羨ましい。

「いまは語学だけじゃなくて中国文化も教えています。たのしいですね。学生のレポートや質問で、“それは考えたことなかったな”と気づかされたりして」

 そこへ、グツグツと音を立てる水炊きが登場。濃厚なスープからは、得も言われぬ香りが漂ってくる。お椀を持つや、“熱い!”とキュートな悲鳴。そっと口をつけてスープをすするなり、

「おいしい~! 好吃(ハオチー)(おいしい)! 鶏肉もやわらかいし、栄養がチョー入ってるんじゃないですか?」

 みんなも食べて食べて、とスープをついでくれる。感激です。

「人のお椀によそったりするのは、日本に来て覚えました。中国ではまずやらないですよ(笑)」

 ちなみに、好みの味付けのタイプはあっさりめ。でも、男性のタイプは、“輪郭やパーツがくっきりした、男らしい人”とのこと。“遠回しな言い方”も苦手。だ、段さん、ま、また登場してくれると、う、う、うれしいです……。

週刊新潮 2020年7月2日号掲載

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