渡部建“多目的トイレ”、袴田“アパ”、宇野首相“3つ指”…に見るケチの履歴書

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10年8000万円でも

 同じく日本の政治家で、よく知られた女性スキャンダルといえば、“山タフ”“エロタク”こと山崎拓元自民党副総裁(83)があげられよう。発覚したのは2002年5月。自身は自民党幹事長で、盟友の小泉純一郎氏が首相を務めていた頃だ。お相手女性は福岡・中洲の超名門クラブの出身で、その後、実名を出して告白本まで出版することになる。彼女の口から、変態行為などが暴露され、その後の解散総選挙で、山崎氏は31年守ってきた衆院での議席を失った。もっとも、2人の交際は10年に亘り、その間、8000万円ほどのお手当てを渡していることがわかっている。太っ腹とは言えないまでも、渡部や宇野元首相に比べればケチでもなく、となると、だめなものはダメ! という、身もふたもない例だったのかもしれない。

 最後に番外編として、ビル・クリントン元米大統領(73)のケース。1998年のモニカ・ルインスキー事件である。大統領執務室に隣り合った書斎で、当時、研修生だったルインスキーと「不適切な関係」にあったことを、大統領自ら告白することになる。ある時には、執務室に常備されていた葉巻を「不適切に」使用するなど、火に油を注ぐ流れが大いに注目された。

 もともとは、クリントンがアーカンソー州知事時代の部下女性からセクハラで告訴された際に、その公判の中でルインスキーとの関係を質され、これを否定していた。しかし、これを奇貨として、特別検察官が捜査を開始。クリントンからルインスキーには、関係については黙っていてほしいと念押しされたが、ルインスキーは同僚に相談。その同僚から事実が暴露されることになった。

 その後、弾劾裁判にかけられたクリントンは何とかこれを切り抜けたわけだが、妻のヒラリーは大統領選に挑戦するもそれを果たすことはできないままだ。執務室に隣り合った書斎にせよ、常備されている葉巻にせよタダなわけで、ケチが随分と高くついたということになりそうだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年6月11日掲載

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