小池知事「東京アラート」が抱える矛盾 レインボーブリッジが緑色になる日

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現実味を帯びる「小池首相」

 歌舞伎町は都民の安全を脅かす敵だ――こういう認識が広まると、小池知事は得をする。共通の敵を作れば、有権者が一致団結するのは、歴史が証明している。

「小池知事は国政に進出するため、2017年に希望の党を設立しました。しかし、旧民進党の受け入れに際して示した『排除の論理』が有権者の反発を買い、ブームはあっという間にしぼみます。しかしながら、彼女の失敗はこれだけと言っていいほど、今も知事として高い支持率を誇っています。7月5日投開票の都知事選で圧勝、次の衆院選で国政への進出も成功し、女性初の宰相となるシナリオも、むしろ現実味を増してきました」(二木氏)

 小池知事が緑色を好むことは、よく知られている。特に2016年の都知事選では緑色をイメージカラーとして全面に押しだして話題を読んだ。

 もし東京アラートが解除されたら、都庁やレインボーブリッジは緑色にライトアップされる――。

 そこまであからさまではないと思いたいのだが……。

週刊新潮WEB取材班

2020年6月7日掲載

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